2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
コロナ感染症対応のため、ドイツ連邦文書館で通常行われているベルリン・リヒターフェルデの建物の案内が中止になっています。その代わりとして、SNSを利用して同館の案内動画が公開されました。 第1回(ナチ期以前、2020年10月31日配信) 第2回(ナチ期、20…
研究のメモです。 2020年11月に『性と階級闘争――19・20世紀ドイツおよび国際的な視点からの「婦人問題」』と題したドイツ語の論集が出版されました。ここにメモしておきます。 Vincent Streichhahn/Frank Jacob (Hrsg.), Geschlecht und Klassenkampf. Die „…
2020年11月15日、「脱植民地的ベルリンアフリカ会議(Dekoloniale Berliner Afrika-Konferenz)」がベルリン・ミッテ地区のヴィルヘルムシュトラーセ(ヴィルヘルム通り)92番の「プロイェークト・ラウム(Projektraum、企画室の意)」からライブ配信されま…
2020年10月、東ドイツ時代のシンティをテーマにした写真集が出版されました。タイトルを訳せば、「ドイツ民主共和国のなかのシンティ――マイノリティの日常」になります。 Markus Hawlik-Abramowitz/ Simone Trieder, Sinti in der DDR. Alltag einer Minderh…
『エマ・ゴールドマンとロシア革命――賞賛から落胆へ』と題した本のPDF版がただいまオープンアクセスでダウンロードできます。 Frank Jacob, Emma Goldman and the Russian Revolution: From Administration to Frustration. De Gruyter Oldenbourg 2020. 本…
2020年11月9日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、ナチ迫害を逃れた祖父をもつミヒャエル・ブリー氏による回顧録が掲載されました。 Michael Brie, Die Gegenwart und Zukunft der Vergangenheit, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, o.D. オンライン版…
まだ経緯をしっかり理解しているわけではないのですが、ヴァイマル共和国の崩壊とナチの権力掌握におけるホーエンツォレルン家、具体的には最後の皇太子であったヴィルヘルム・フォン・プロイセンの役割がドイツのメディアでかなり議論になっています。ホー…
2020年10月19日、デジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv、DDF)にケルンのフェミニズム資料館・図書館、フラウエン・メディア・トゥルム(FrauenMediaTurm、FMT、女性メディア塔の意)が「新しい女性運動の女性パイオニア」という…
だいぶ情報が遅れましたが、10月8日は International Lesbian Day とのことで、2020年10月8日にデジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv)は、同ウェブサイトの検索窓から "Lesben Öffentlichkeit" で検索することをおススメしてい…
このブログでもすでに紹介したこともありますが、ドイツ連邦文書館は様々なオンライン展示を企画しています。 今回は初期ドイツ映画ポスターについてのオンライン展示を紹介します。 Vom Stummfilm zum frühen Tonfilm. Filmplakate Stummfilm und früher de…
ドイツ連邦文書館は映像資料の所蔵・公開にも力を入れています。ウェブサイトはこちらです。 Filme aus dem Bestand des Bundesarchivs 2020年10月中旬にドイツ連邦文書館のSNSでヴァイマル共和国期の多くの映像資料がデジタル化されたとのお知らせがありま…
ドイツ文書館の総合ポータルサイト Archivportal-D について簡単に紹介します。 Archivportal-D ドイツデジタル図書館のサービスの一部であり、ドイツの文書館所蔵史料についての包括的な検索サイトです。州ごとに個別の機関を検索することも、テーマ別に史…
ここのところ、卒論テーマに同性愛を選ぶ学生を指導する機会が続いています。 2019年7月5日付のデア・ターゲスシュピーゲル紙に、100年前にベルリンにマグヌス・ヒルシュフェルトが設立した性科学研究所(Instituts für Sexualwissenschaft)についての論説…
2015年に25周年を記念して、1989・90年のドイツ再統一についての特集ウェブサイトがドイツ連邦文書館のホームページにアップされました。 25 Jahre Wiedervereinigung: Portal des Bundesarchivs 史料、図像・ポスター、映像、音声の4つの項目が立てられ、そ…
冷戦期のドイツ、とくにドイツ民主共和国、すなわち東ドイツとカンボジアの関係を振り返るマルチメディア・プロジェクトへのリンクを貼っておきます。 BRUDERHILFE – KAMBODSCHA, DEUTSCHLAND UND DER KALTE KRIEG このウェブサイトの説明によると、カンボジ…
研究ノートです。2020年に以下の書籍がBrill社から出版されました。Hardbackと合わせて、E-Book(PDF)版がありますが、E-Book版は現在オープンアクセスになっており、無料ダウンロードできます。 Pepijn Brandon/ Peyman Jafari/ Stefan Müller (eds.), Wor…
2020年10月16日、中部ドイツ放送(Mitteldeutscher Rundfunk)のウェブサイトに、「アンジェラ・デイヴィス、ドイツ民主共和国における一人の米国人女性」という記事が掲載されました。 Angela Davis, eine Amerikanerin in der DDR, in: Mitteldeutscher Ru…
労働史研究機関国際協会(The International Association of Labour History Institutions)、略称 IALHI は、2020年に創立50周年を迎えました。この協会は労働運動・社会運動の歴史・理論を専門にした文書館、図書館、資料センター、博物館、研究機関が集ま…
大西洋奴隷貿易についての総合的なデータベースを提供するウェブサイト、Slave Voyages について、ご存知の方も多いかと思います。 Slave Voyages 日本語文献では、布留川正博さんによる以下の研究論文がありますし、また布留川さんは岩波書店から2019年に公…
ローザ・ルクセンブルク財団ブリュッセル事務局のホームページに、ブラック・ライヴズ・マター運動に寄せた植民地主義批判の特集サイトが立ち上がりました。 Unmaking Colonial History, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung Büro Brüssel 世界各地で起きた植民地主…
ローザ・ルクセンブルク財団ホームページに、「東欧における体制転換30年」という特集サイトが立ち上がりました。 30 Jahre Transformation in Osteuropa, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung 2020年10月以降に掲載された記事のうち、いくつかのものへのリンクを貼…
ノルトライン=ヴェストファーレン州にある文書館所蔵史資料のポータルサイトを紹介します。 Archive in Nordrhein Westfalen | 475以上の施設、6500以上の文献目録、300万以上の調査可能な史資料群、18万件以上のデジタル化された史資料を謳っています。 試…
ドイツ植民地主義にかかわる歴史展示の紹介です。 ハンブルクの労働博物館(Museum der Arbeit)で、2020年9月30日から2021年4月1日まで "Grenzenlos: Kolonialismus, Industrie und Widerstand" と題した特別展示が開催されています。副題は「植民地主義、…
労働運動史関係の文書館・図書館を支援するドイツ語ウェブサイトを紹介します。 Förderkreis Archive und Bibliotheken zur Geschichte der Arbeiterbewegung e. V. 「労働運動史文書館・図書館支援サークル」という訳語をあててみました。ウェブサイト内の …