浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|都市史

ドイツ・テューリンゲン州の植民地主義的過去への取り組み

今回は、ドイツのテューリンゲン州における植民地主義的過去についての取り組みを紹介します。 Koloniales Erbe in Thüringen. Wissenschaftliche Koordinationsstelle Erfurt/Jena. 直訳すれば「テューリンゲンにおける植民地遺産――エアフルト/イェナ学術…

ベルリンの植民地主義的過去への取り組み

ベルリンに「ベルリンを脱植民地化する(Decolonize Berlin)」という団体がありまして、そのウェブサイトへのリンクがこちらです。 Decolonize Berlin その Decolonize Berlin のウェブサイト内に、「Koordinierungsstelle(調整局)」というページがありま…

ハンブルク現代史研究所の動画チャンネル

最近、vimeo というインターネットサービスを使って、ドイツ語圏の歴史系の動画がアップされていることに気づきました。 たとえば、ハンブルク現代史研究所(Forschungsstelle für Zeitgeschichte in Hamburg, FZH)は、このコロナ危機以降、チャンネルを開…

2022年のドイツ労働史協会博士論文賞――1950-75年トリノとミュンヒェンにおけるイタリア系労働移民

2022年3月3日に、ドイツ労働史協会(German Labor History Association)の会員総会が開催され、そこで2022年同会博士論文賞が授与されました。出版された受賞作はこちらです。 Olga Sparschuh, Fremde Heimat, fremde Ferne. Italienische Arbeitsmigration…

ザクセン・ポストコロニアルについて

2022年6月23-24日、ライプツィヒ大学で、「ザクセン・ポストコロニアル」というタイトルのワークショップが開催されることになりました。ザクセンで(ポスト)植民地主義の問題について、さまざまな形で取り組む活動家・研究者に向けた、ネットワーク構築の…

パン・アフリカ主義活動家 Joseph Ekwe Bilé のベルリン記念銘板

ベルリン州政府は、2022年4月12日のプレスリリースで、パン・アフリカ主義活動家ヨーゼフ(ジョゼフ)・エクウェ・ビレ(Joseph Ekwe Bilé, 1892-1959)がベルリン記念銘板で顕彰すると発表しました。そして、4月21日に記念式典が開催されました。 プレスリ…

ベルリンの「躓きの石」について

ベルリンを歩いていると、本当に「躓きの石(Stolperstein)」によく出くわして、そのたびに立ち止まっています。「ベルリンの躓きの石」というウェブサイトがあり、そこで情報を入手できます。 Stolpersteine in Berlin このウェブサイトを知ったきっかけは…

ライプツィヒ大学――第二次世界大戦後の左派知識人の交流の場として

2022年3月25日、ドイツ語圏の左派系メディア、nd のウェブサイトに、「一時的な協定」と題して、第二次世界大戦後のライプツィヒ大学が左派知識人にとって果たした役割を解説する論説が掲載されました。 Ernst Müller, Ein Pakt auf Zeit, in: nd, 25. März …

第一次世界大戦後ベルリンにおける土地所有の社会化の試みとその失敗――Jacobin紙より

2022年2月14日、ドイツ語の左派系オンライン・ジャーナル、Jacobin 紙のウェブサイトに、「どのように最初のドイツ社会化委員会は失敗したか」というタイトルの論説が掲載されました。 Dietmar Lange, Wie die erste deutsche Sozialisierungskommission sch…

書評「下からの歴史――バイエルン・レーテ共和国」について

2022年1月30日、ドイツ語でアナーキズムというタイトルのウェブサイトに、Geschichte von unten: Die bayerische Räterepublik(下からの歴史――バイエルン・レーテ共和国)と題された書評が掲載されました。 Gabriel Kuhn, Geschichte von unten: Die bayeri…

エンゲルスと住宅問題についての小冊子――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年11月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに「フリードリヒ・エンゲルスと住宅問題」と題した小冊子の紹介文が掲載されました。無料ダウンロードできます。 Michael Brie, Friedrich Engels und die Wohnungsfrage, in: Rosa-Luxemburg-Stiftun…

女性建築家としてだけではなく、共産主義者、抵抗の闘士として――マルガレーテ・シュッテ=リホツキーについて

2022年1月17日、HerStoryという女性史に取り組むドイツ語ポッドキャストで、マルガレーテ・シュッテ=リホツキーの回が放送されました。リンク先はこちらです。 Margarete Schütte-Lihotzky: Architektin, Kommunistin, Widerstandskämpferin, in: HerStory,…

ナチ期のベルリンでユダヤ系の人びとを救ったアラブ人ネットワークについて――ターゲスシュピーゲル紙のインタビュー記事より

2017年10月19日付のベルリンの日刊紙ターゲスシュピーゲル紙のウェブサイトに、「あるユダヤ系女性を救ったムスリム」というインタビュー記事が掲載されました。 Johannes C. Bockenheimer, Berlin während des Holocausts: Der Muslim, der eine Jüdin rett…

ウェブ事典「赤いウィーン」について

戦間期のウィーンは、「赤いウィーン(Das rote Wien)」として知られています。この期間のウィーンの変化は、1934年にナチズムによって民主主義が崩れ去るまで、築き上げた社会民主主義勢力の成果と理解されています。 ちょっとした機会から、「赤いウィー…

第二次世界大戦後のハンブルク女性運動関係資料収集・デジタル化プロジェクト――Hamburger Frauenringなど

2021年10月8日、デジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv)のウェブサイトで、同機関が研究助成を行い、ハンブルク女性市文書館(Frauenstadtarchiv Hamburg、FSA)が推進するプロジェクトを紹介する記事が掲載されました。プロジェ…

ベルリンから強制収容所へ――80年前を振り返るオンライン記事について

グルーネヴァルト駅の17番線は、おそらくベルリンから強制収容所へ移送される最も有名な場所です。そのような一文から始まる記事が、2021年10月18日、rbbというベルリンのラジオ局のウェブサイトに掲載されました。 Matthias Schirmer, Von wo aus Berliner …

住宅占拠運動の歴史――Rosalux Historyポッドキャストより

2021年9月27日、ローザ・ルクセンブルク財団が提供する歴史ポッドキャスト Rosalux History の第11回は、「住宅占拠運動の歴史」です。 Geschichte der Hausbesetzerbewegung, in: Rosalux History - Podcast, 27. September 2021. いまから40年前の1981年秋…

1920年の対抗革命、中部ドイツにおけるカップ=リュトヴィッツ一揆――イエナ市立博物館より

以前にこのブログで、第一次世界大戦直後に起きた、反ヴァイマル共和国勢力による軍事クーデタ、カップ=リュトヴィッツ一揆についてのドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示を紹介しました。 「カップ=リュトヴィッツ一揆、1920年――ドイツ連邦文書館ヴァーチャ…

Wien Geschichte Wiki とケーテ・ライヒター

1991年以降、オーストリアでは、毎年、労働者女性の歴史・労働者運動の女性史にケーテ・ライヒター賞が贈られていました。一時中断後、2005年以降、女性・ジェンダー研究にケーテ・ライヒター国家賞が授与されています。 このケーテ・ライヒター(Käthe Leic…

1920年代ベルリンの女性――tipBerlinのオンライン記事について

2021年4月26日、ベルリン情報誌 tipBerlin のウェブサイトに、1920年代ベルリンの女性に焦点をあてた記事が掲載されました。 Jacek Slaski, Schick, mutig, modern: Frauen in Berlin der 1920er-Jahre, in: tipBerlin, 26. April 2021. 「1920年代にベルリ…

ベルリン・イン・ベヴェーグング――1968年以降の女性・レズビアン運動活動家インタビュープロジェクトについて

フェミニズム文書館(Das Feministische Archiv)のウェブサイトを知りました。リンクはこちらです。 FFBIZ e.V., Frauenforschungs-, -bildungs- und Informationszentrum 第2派フェミニズムに重点を置いた史資料・情報センターとのことです。 この文書館が…

フランクフルトの住宅占拠闘争(1970ー1974年)について

Frankfurter Archiv der Revolte(フランクフルト反乱文書館)という文書館を知りました。運営団体は2019年5月に設立されたとのことです。ウェブサイトへのリンクを貼っておきます。 Frankfurter Archiv der Revolte その文書館が2020年秋にフランクフルト大…

Moderne Stadtgeschichte刊行50周年記念特集号について

ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、『現代都市史(Moderne Stadtgeschichte)』の50周年記念特集号を紹介する記事が掲載されました。 Bernd Hüttner, 50 Jahre «Moderne Stadtgeschichte»: Lesenswerte Jubiläumsausgabe der Zeitschrift, in: Rosa…

14世紀ブレーメンにおけるユダヤ教徒に対する差別の痕跡

講義・演習・講読用のメモです。 2021年1月3日、ブレーメン放送局のウェブサイト "buten un binnen" に「ブレーメン州立文書館でのセンセーショナルな発見が驚くべき歴史を語る」と題された記事が掲載されました。 Susanne Brahms, Sensationsfund im Bremer…

1900年頃のハンブルクの居酒屋で労働者が語ったこと――シュピーゲル紙の記事より

1980年代のいわゆるドイツ「特有の道」論争で知られるイギリスのドイツ近現代史家リチャード・J・エヴァンズは、ハンブルクで警察が居酒屋での労働者層の会話を記録した史料を編集しました。 Richard J. Evans (Hg.), Kneipengespräche im Kaiserreich: die …

バラザニ・ベルリン――植民地主義に抵抗するウェブサイトについて

ローザ・ルクセンブルク財団のSNSより、2020年12月14日に ”BARAZANI.berlin” というウェブサイトが立ち上がったという知らせが発信されました。そのリンク先はこちらです。 BARAZANI.berlin – Forum Kolonialismus und Widerstand このウェブサイトのタイト…

脱植民地的ベルリンアフリカ会議と脱植民地的都市記憶文化プロジェクトについて

2020年11月15日、「脱植民地的ベルリンアフリカ会議(Dekoloniale Berliner Afrika-Konferenz)」がベルリン・ミッテ地区のヴィルヘルムシュトラーセ(ヴィルヘルム通り)92番の「プロイェークト・ラウム(Projektraum、企画室の意)」からライブ配信されま…

Grenzenlos――植民地主義から問い直すハンブルクの歴史展示

ドイツ植民地主義にかかわる歴史展示の紹介です。 ハンブルクの労働博物館(Museum der Arbeit)で、2020年9月30日から2021年4月1日まで "Grenzenlos: Kolonialismus, Industrie und Widerstand" と題した特別展示が開催されています。副題は「植民地主義、…

「大学と植民地主義――ゲッティンゲン大学の事例」ウェブサイト

ゲッティンゲン大学にはドイツ植民地史を専門とするレベッカ・ハーバーマス(Rebekka Harbermas)氏がいます。その2019年のゼミナールの一環で、「大学と植民地主義――ゲッティンゲン大学の事例」というウェブサイトが作成されています。 Universität und Kol…

ヴァルター・ベンヤミンの弟、ゲオルク・ベンヤミンについて

2020年9月5日、『ノイエス・ドイチュラント(Neues Deutschland)』紙のウェブサイトにヴァルター・ベンジャミンの弟、ゲオルク・ベンヤミンを紹介する記事が掲載されました。 Georg und Walter Benjamin: Aufrecht zwischen den Stühlen, in: Neues Deutsch…