浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「抗議と民主主義」――ボンの歴史館YouTube動画の紹介

ボンにあるドイツ連邦共和国歴史館(Haus der Geschichte der Bundesrepublik Deutschland)のYouTubeチャンネルに「抗議と民主主義(Protest und Demokratie)」と題された短い動画(2分32秒)がアップされました。2020年12月1日のことです。 Protest und D…

ドイツの選挙権年齢の引き下げをめぐるオンライン史料展示――ドイツ連邦文書館より

ドイツ連邦文書館のウェブサイトで、1970年代初頭のドイツ連邦共和国での選挙権年齢引き下げについてのヴァーチャル史料展示について知りました。 Virtuelle Ausstellung. So entsteht ein Gesetz: Von 21 auf 18. Die Herabsetzung des Wahlalters 1970/72,…

「学問の自由に関する声明」(2021年2月12日)――欧州ホロコースト研究基盤より

欧州ホロコースト研究基盤(European Holocaust Research Infrastructure, EHRI)のウェブサイト*1に、「学問の自由(Academic Freedom)」に関する声明が公表されました。リンク先はこちらになります。 Statement by EHRI about Academic Freedom, in Europ…

東西ドイツ統一に向かう年、1989年ドイツ連邦政府内閣議事録のオンライン公開

2021年2月10日、ドイツ連邦文書館のウェブサイトで、1989年ドイツ連邦内閣議事録がオンライン公開されたとの案内が掲載されました。東西ドイツ統一の年ですので、解説ページが作成されています。 リンク先はこちらからどうぞ。 Die Kabinettsprotokolle der …

K・アイスナー暗殺についての史料紹介――Archivportal-Dより

2021年2月3日、ドイツの文書館総合ポータルサイト Archivportal-Dにクルト・アイスナー暗殺をテーマにした史料解説のページが掲載されました。 Im Blickpunkt - Die Ermordung Kurt Eisners, in: Archivportal-D, 3. Februar 2021. 第一次世界大戦末期に起き…

ベルリン自由大学の敷地から発見されたナチ犯罪・植民地主義の痕跡

2021年2月24日、オンライン版タッツ(taz)紙のウェブサイトに16,000片もの人骨をめぐるシンポジウムに関する記事が掲載されました。これらの遺骨は、ベルリンのダーレムにあるベルリン自由大学オットー・ズーア政治学研究所(Otto-Suhr-Institut für Politi…

歴史雑誌『労働-運動-歴史』の特集「労働者と他者」より

Arbeit-Bewegung-Geschichte(労働-運動-歴史)という労働史を専門とするドイツ語の学術雑誌があります。その2021年第1号の特集が、「労働者と他者」です。目次はこちらからどうぞ。 20. Jahrgang - Heft 2021/I | Arbeit – Bewegung – Geschichte: Zeit…

Moderne Stadtgeschichte刊行50周年記念特集号について

ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、『現代都市史(Moderne Stadtgeschichte)』の50周年記念特集号を紹介する記事が掲載されました。 Bernd Hüttner, 50 Jahre «Moderne Stadtgeschichte»: Lesenswerte Jubiläumsausgabe der Zeitschrift, in: Rosa…

「ホロコーストはどのようにテレビに登場したのか」――ドイツ連邦政治教育センターより

ドイツ連邦政治教育センターのウェブサイトで、ドキュメンタリー映画 "Wie 'Holocaust' ins Fernsehen kam (どのように「ホロコースト」はテレビに登場したのか)" を紹介する記事が掲載されました。 „Wie ,Holocaust‘ ins Fernsehen kam“ | bpb 1979年、ド…

ポルトのホロコースト博物館について

2021年2月9日、Jewish Heritage Europe というウェブサイトに、ポルトガルのポルトでイベリア半島初のホロコースト博物館が開館したという記事が掲載されました。 Portugal: Holocaust Museum in Porto has opened, the first on the Iberian peninsula, in …

ヴィリー・ミュンツェンベルクについて――トリビューン紙より

2021年2月4日、トリビューン紙のウェブサイトに、1920年代・30年代に左翼メディアのネットワークをつくり上げたヴィリー・ミュンツェンベルクを紹介する記事が掲載されました。タイトルは、「マルクス主義のルパート・マードック」です。 Owen Hatherley, "T…

ドイツのフライブルク連邦軍事文書館の紹介動画

2021年1月29日にドイツ連邦文書館の一つ、フライブルク連邦軍事文書館の紹介動画がSNSで配信されました。 Das Bundesarchiv, Abteilung Militärarchiv, Freiburg. この状況では、訪問することは難しいですが、もし史料調査に行かれることがあれば、この動画…

ザールラントの女性ジェンダー図書館と文書館について

ザールラントに文書館が併設されている女性ジェンダー図書館があることを知りました。こちらがホームページへのリンクです。 FrauenGenderBibliothek Saar (FGBS) こちらが図書館のページです。 Fachbibliothek » FrauenGenderBibliothek Saar (FGBS) 学術的…

ラインラント=プファルツ州文書館のバーチャル閲覧室について

2021年1月22日、ラインラント=プファルツ州文書館がヴァーチャル閲覧室を開室したという知らせを目にしました。以下、そのお知らせのリンク先です。 Landesarchivverwaltung Rheinland-Pfalz | Eröffnung Lesesaal APERTUS, 22. Januar 2021. 記者会見映像…

ケルン市ナチ資料センターを仮想訪問してみました

4月ですね。講義・ゼミの資料を探す季節です。 ケルン市ナチ資料センターのウェブサイトで、同館の展示がヴァーチャル見学できることを知りました。以下は同サイトのトップページのリンク先です。 NS-Dokumentationszentrum der Stadt Köln トップページの左…

ドイツ労働組合の歴史についてのポータルサイト

ドイツ労働組合の歴史についてのポータルサイトを訪れました。リンク先は以下になります。 Geschichte der Gewerkschaften - Startseite ハンス=ベックラー財団が提供するポータルサイトでして、充実したコンテンツになっています。 Epochen(1830年から201…

ドイツ連邦文書館所蔵のドイツ植民地主義関連史料について

ドイツ連邦文書館は、同館に所蔵されているドイツ植民地主義の歴史に関する史料のデジタル化を進めています。これに関連して、以下のようなページにたどりつきました。 Bundesarchiv Internet - Grenzexpedition und Völkermord – Quellen zur Kolonialgesch…

ドイツ移民関係資料センター兼博物館とTheodor Wonja Michaelについて

ケルンにドイツ移民関係史資料センター兼博物館があることをはじめて知りました。以下にホームページへのリンクを貼っておきます。 DOMiD e.V. – Dokumentationszentrum und Museum über die Migration in Deutschland そのサイトに、Theodor Wonja Michael…

反ファシズム運動に取り組むアウシュヴィッツ強制収容所からの生存者メッセージ

ローザ・ルクセンブルク財団のYoutubeアカウントから、2020年1月28日にアウシュヴィッツ強制収容所から生還した女性、Esther Bejarano 氏のインタビュー映像が公開されました。 Esther Bejarano: «Ich will, dass die Menschen aufstehen!» Über Antifaschis…

第二インターナショナル関係新聞・雑誌オンライン一覧――Social History Portalより

以前にもこのブログで、Social History Portal というウェブサイトを紹介しました。*1 今度は第二インターナショナルにかかわる社会民主党系の新聞・雑誌のオンライン公開リストが掲載されました。このリストは作成中で、このウェブページの制作者は情報提供…

脱植民地的法批判と法実践――ドイツ連邦政治教育センターより

2020年12月に、ドイツ連邦政治教育センター(Bundeszentrale für politische Bildung)より、ポストコロニアル批評の視点から第二次世界大戦後の国際法の展開を検討する論集が出版されました。その紹介、注文、冒頭30頁弱までのPDFへのリンクはこちらになり…

ドイツ帝国創建150年をめぐる論説あれこれ

はじめに ドイツ帝国創建150年ということで、以前にこのブログで、ドイツ連邦政治教育センター発行の雑誌 Aus Politik und Zeitgeschichte 特集号を紹介しました。*1 そのほかにも関連記事・論説がインターネット上で公開されています。気づいたものをここで…