浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

地域視点からの1989・1990年の東西ドイツ統一の歴史について

2024年6月20日、ドイツ語圏の歴史学の総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、「転換を脱中心化する」というタイトルで、地域の視点から1989・1990年のベルリンの壁崩壊から統一までの体制移行の歴史を検討するシンポジウムについてのレポートがアップされました…

1945年以降の右翼テロリズムを想起する展示――ナチ記録センター・ミュンヒェンより

2024年4月18日から7月28日まで、ナチ記録センター・ミュンヒェンで、「右翼テロリズム――1945年から今日まで」が開催されていることを知りました。 Rechtsterrorismus, in: NS-Dokumentationszentrum München. 上記のリンクをスクロールしていくと、展示の紹…

ドイツ民主共和国期工場経営における性差別についての書評

sehepunkte(視点、観点の意)というドイツ語圏の歴史学におけるオンライン書評ジャーナルの2024年第6号に、ヘンリケ・フォークトレンダーさんの近著についての書評が掲載されました。テーマはドイツ民主共和国期の工場経営にみられた性差別についてです。 H…

フライブルクのフェミニズム文書館について

2024年2月19日、taz紙のオンライン版にフライブルクのフェミニズム文書館で活動する歴史家カサンドラ・ハンメルさんを取り上げた記事が掲載されました。 Johanna Treblin: Der Hausbesuch. Nicht Mitglied, sondern „Mitklit“, in: taz, 19. Februar 2024. …

移民流入国としてのドイツ連邦共和国――ローザ・ルクセンブルク財団より

2024年5月20日、「移入国ドイツ連邦共和国――移民社会において争われた民主主義75年」というタイトルの論説が、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページに掲載されました。 Massimo Perinelli: Einwanderungsland BRD. 75 Jahre umkämpfte Demokratie in ei…

日本学術会議「法人化」問題シンポジウムについて

2024年7月27日(土)に「日本学術会議の法人化は社会と学問をどう変えるのか」が早稲田大学で、オンライン併用形式で開催されます。詳細は大学フォーラムのXアカウントよりこちらからどうぞ。 【ご案内】共同企画シンポジウム 「日本学術会議の法人化は社会…

バウハウスと成人教育についてのオープンアクセスの論文集

とくにバウハウスにそれほど関心があるわけではないのですが、このブログでたびたびとりあげるテーマですね。 今回は、成人教育、なかでも「改革教育学(Reformpädagogik)」、労働者運動との関係がテーマです。 Anke Grotlüschen/Anette Richter-Boisen (Hg…

『社会史年報』第63巻特集「1945年以降の極右」について

ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団が出版している学術誌『社会史年報(Archiv für Sozialgeschichte)』の第63巻は「1945年以降の極右」です。リンクを貼っておきます。 Rechtsextremismus nach 1945, in: Archiv für Sozialgeschichte, Bd.…

2023年11月時点での中東紛争についてのドイツ世論調査

ドイツ連邦政府のイスラエル政策と今回のガザ紛争へのドイツ世論の反応について、何らかのデータを知りたいと思いまして、色々と検索していたら、2023年11月23日に公表されたアレンスバッハ世論調査研究所(Institut für Demoskopie Allensbach)の「中東紛…

マイ・アイムの「下からのコスモポリタニズム」――History Workshopより

先日、第40回日本ドイツ学会大会シンポジウムで報告してきました。「植民地主義、ホロコースト、想起の文化――いま『負の歴史』にいかに向き合うか」というものです。 そこで、マイ・アイム(May Ayim)について触れましたが、報告を準備している過程で、Hist…

ドイツ社会民主党系労働組合のポッドキャスト「歴史は作られる」――ハンス=ベックラー財団ウェブサイトより

以前にこのブログで、ハンス・ベックラー財団が提供する労働組合の歴史についてのポータルサイトを紹介したことがあります。 「ドイツ労働組合の歴史についてのポータルサイト」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年4月9日 その財団が提供するウェブサイト …