浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ歴史家連合による歴史学博士課程のネットワーク化への呼びかけについて

2022年7月11日、ドイツ歴史家連合(Verband der Historiker und Historikerinnen Deutschlands)のホームページに、歴史学で博士号取得を目指す博士課程院生に向けて、ネットワーク化を呼びかける文書が掲載されました。 VHD: Aufruf zur Vernetzung an Prom…

ハイパー資本主義者としてのナチズム――Jacobin誌より

2022年7月8日、ドイツの左派系ジャーナルのジャコバン誌(Jacobin)に「ナチたちはハイパー資本主義者だった」というタイトルのインタビュー記事が掲載されました。 Nils Schniederjann, Die Nazis waren Hyperkapitalisten, in: Jacobin Magazin, 8. Juli 2…

ストップ・カット!――ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団予算削減に反対する公開書簡について

2022年7月12日、ドイツ学術交流会とアレクサンダー・フォン・フンボルト財団の予算削減方針に反対する、"Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen bei DAAD und AvH"という公開書簡が公表されました。 Stop the Cuts! Offener Brief gegen Kürzungen b…

マイケル・ロスバーグ、ホロコーストとアルジェリア独立闘争との関連性を語る――ローザ・ルクセンブルク財団より

研究メモです。 以前に、マイケル・ロスバーグさんの『多方向的記憶』について紹介しました。 「『歴史家論争2.0』――マイケル・ロスバーグの論説より」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2021年1月20日 2022年7月4日、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページ…

ドイツ亡命文書館(1933-1945年)について

ドイツ国立図書館(Deutsche Nationalbibliothek)に「ドイツ亡命文書館(Deutsches Exilarchiv 1933-1945)」が併設されており、そのホームページがあることを知りました。 Deutsches Exilarchiv ­1933–1945 反ナチ闘争のなかでの亡命および国外移住をテー…

ドイツ・テューリンゲン州の植民地主義的過去への取り組み

今回は、ドイツのテューリンゲン州における植民地主義的過去についての取り組みを紹介します。 Koloniales Erbe in Thüringen. Wissenschaftliche Koordinationsstelle Erfurt/Jena. 直訳すれば「テューリンゲンにおける植民地遺産――エアフルト/イェナ学術…

グローバリゼーション批判運動小史――ローザ・ルクセンブルク財団より

2022年6月、ローザ・ルクセンブルク財団のホームページに、『グローバリゼーション批判運動小史』という小冊子がアップされました。解説ページから小冊子PDFへのリンクが貼られています。 Ulrich Brand, Patrick Makal, Kleine Geschichte der globalisierun…

革命記念碑と記憶政策について――Geschichte der Gegenwartより

研究ノートです。 2022年6月26日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイトGeschichte der Gegenwart(現在の歴史)に「共産主義はどれほど記憶に値するか――ミース・ファン・デア・ローエの革命記念碑の再建計画について」という論説が掲載されました。 Claus Legg…

ヨーロッパに在住するアフリカ系の人びとの組織化について――ローザ・ルクセンブルク財団より会議報告

2022年6月21日に「いかにヨーロッパにいる黒人が組織化し始めたか」というタイトルの論説が掲載されました。ベルリンで6月10日-12日に開催された「ブラック・ヨーロッパ」という会議の英文報告です。関心のある方はどうぞ。 Femi Awoniyi, How Black People…

エリーザベト・ハウプトマンについて

2022年6月20日は、エリーザベト・ハウプトマンの生誕125周年とのことです。ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで知りました。彼女の経歴については、FemBio からどうぞ。 Paula Hanssen, Elisabeth Hauptmann, in: FemBio. Frauen.Biographieforschung. 上記の…

アルトゥーア・ローゼンベルクについて

2022年6月8日、ドイツの左派系オンライン・ジャーナル Jacobin 誌に、「アルトゥーア・ローゼンベルク――ドイツの忘れられたマルクス主義者」という記事が掲載されました。 Jairus Banaji, Arthur Rosenberg: Deutschlands vergessener Marxist, in: Jacobin …

ベルリンの植民地主義的過去への取り組み

ベルリンに「ベルリンを脱植民地化する(Decolonize Berlin)」という団体がありまして、そのウェブサイトへのリンクがこちらです。 Decolonize Berlin その Decolonize Berlin のウェブサイト内に、「Koordinierungsstelle(調整局)」というページがありま…

補償の三角形=アルジェリア・フランス・ドイツについて

研究ノートです。 2022年3月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「補償の三角形――アルジェリア、フランス、ドイツについての小論」という論説が掲載されました。 Claus Leggewie, Reparationsdreieck, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, 24. Mär…

ザクセン=アンハルト州でのネオナチによる暴力を記録する

2022年6月23-24日にライプツィヒ大学およびザクセン科学アカデミーで開催されたワークショップ「ザクセン・ポストコロニアル」に参加してきました。この催しについては、以前にこのブログでも紹介しました。 「ザクセン・ポストコロニアルについて」浅田進…

マルゴット・ホイマンを語る――Geschichte der Gegenwartより

2022年6月12日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)にホロコースト生存者マルゴット・ホイマン(Margot Heuman)を語る3人の歴史家による討論「マルゴット・ホイマンの素晴らしい人生――劇場、ホロコースト、クイア史…

アイルランドと世界史―― Radical History Reviewより

2022年5月に公刊された『ラディカル・ヒストリー・レヴュー』第143号は、「アイルランドと世界史」特集です。 "Irish and World Histories," Radical History Review 143 (May 2022) 同名の巻頭論文(Peter Hession and Aidan Beatty)とアイルランドのポス…

アフリカ系ドイツ人の歴史――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

2022年6月2日、ローザ・ルクセンブルク財団のSNSより、歴史ポッドキャスト Rosalux History に新しい音声放送がアップについてのお知らせがありました。今回で第18回目です。テーマは「アフリカ系ドイツの歴史」です。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Sti…

ナチ不正に対する補償に関するポータルサイト――Archivportal-Dより

2022年6月1日、ドイツ文書館総合ポータルサイト Archivportal-D で、テーマ別ポータルサイト「ナチ不正の補償」がオンライン公開されました。 Themenportal: Wiedergutmachung nationalsozialistischen Unrechts, in: Archivportal-D. 同サイトSNSでの情報発…

ハンブルク現代史研究所の動画チャンネル

最近、vimeo というインターネットサービスを使って、ドイツ語圏の歴史系の動画がアップされていることに気づきました。 たとえば、ハンブルク現代史研究所(Forschungsstelle für Zeitgeschichte in Hamburg, FZH)は、このコロナ危機以降、チャンネルを開…

全ドイツ女性教師協会(ADLV)について――デジタルドイツ女性アーカイブより

今年5月27日、デジタルドイツ女性アーカイブのSNSで、この日がドイツ女性教員の全国組織、Allgemeiner Deutscher Lehrerinnen Verein (ADLV) の創立日ということを知りました。 同協会は、1890年にテュービンゲンのフリードリヒスローダで発足しました。ナチ…

文書館・図書館・記録政策における女性・ジェンダー――オーストリア図書館員連合通信より

オーストリア図書館連合のニューズレター、Mitteilungen der Vereinigung österreichischer Bibliothekarinnen & Bibliothekareの第75巻第1号(2022年)が公刊されました。「文書館、図書館、記録政策――女性およびジェンダーに特化したアクセスについて」と…

ホーエンツォレルン家の旧財産返還交渉と右翼の友人たち――反ファシズム雑誌 Der rechte Rand より

以前にこのブログで、反ファシズム雑誌 Der rechte Rand とホーエンツォレルン家をめぐるドイツ語圏の議論について紹介しました。 Der rechte Rand については、こちら。 「反ファシズム雑誌 Der rechte Rand の特集号「反フェミニズム」について」浅田進史…

ヴァイマル共和国期の貴族財産没収にかんする国民投票――ドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示より

昨日のブログで、民主主義の歴史の一つとして財産の均等化をとりあげた講演について紹介しました。それと関連するドイツ連邦文書館ホームページで「諸侯財産没収についての国民投票」というヴァーチャル展示を知りました。 Volksentscheid über die Fürstene…

「民主主義のもう一つの前史」――ミュンヒェン=ベルリン現代史研究所講演より

2022年6月7日、ミュンヒェン=ベルリン現代史研究所のホームページに、連続講演「民主主義――約束・展望・測定」の一環として、ウーテ・ダニエルさんの講演「民主主義のもう一つの前史」の紹介が掲載されました。 Eine andere Vorgeschichte der Demokratie, …

ドイツ映画小史――ドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示より

2022年5月23日のドイツ連邦文書館のSNS発信で、「ドイツ映画の発展――ある長い歴史を要約する」というタイトルのヴァーチャル展示が同館HPで公開されていることを知りました。 Die Entwicklung des deutschen Films. Eine lange Geschichte kurz erzählt, in:…

ハンブルク州教育科学労働組合における「赤狩り」を回顧するインタビュー

『GEWハンブルク雑誌』2022年3月-4月に、「相容れない決議――インタビュー」と題した記事が掲載され、そのPDF版がオンライン上で公開されました。同ホームページ上の紹介文はこちらです。記事のPDF版のリンクが貼ってあります。 Unvereinbarkeitsbeschlüsse …

ミュンヒェンの反ファシズム情報記録文書館 a.i.d.a. について

以前に、ドイツの反ファシズム関係文書館の図書総合目録について、このブログで紹介しました。 「ドイツの反ファシズム関係7文書館の図書総合目録」浅田進史研究室/歴史学ブログ、2020年7月6日 そのうちの一つ、ミュンヒェンにある反ファシズム情報記録文書…

ヴァイマル期ドイツ社会民主党と反ユダヤ主義――ローザ・ルクセンブルク財団より

今日も研究書の書評を取り上げます。 2022年5月17日、ローザ・ルクセンブルク財団ホームページに、2020年にフランクフルト・アム・オーデルのヨーロッパ大学(Viadrina)に提出された教授資格論文を基にした学術成果が紹介されました。 Florian Weis, Christ…

2022年のドイツ労働史協会博士論文賞――1950-75年トリノとミュンヒェンにおけるイタリア系労働移民

2022年3月3日に、ドイツ労働史協会(German Labor History Association)の会員総会が開催され、そこで2022年同会博士論文賞が授与されました。出版された受賞作はこちらです。 Olga Sparschuh, Fremde Heimat, fremde Ferne. Italienische Arbeitsmigration…

ジャネット・ヴォルフについて――フリードリヒ・エーベルト財団歴史ブログより

ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団のホームページに、歴史ブログ「FEShistory - der Blog」というページがあることを知りました。 FEShistory - der Blog 2022年5月19日にそこに、「ジャネット・ヴォルフ――『聖書とベーベル』ともに正義と民…