浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ連邦文書館を紹介するパンフレット『社会の記憶』オンライン版

ドイツ連邦文書館の活動を紹介するパンフレット『社会の記憶――ドイツ連邦文書館簡解』(2022年)のオンライン版(PDF、フリーダウンロード)を知りましたので、こちらにリンクを貼っておきます。 Bundesarchiv (Hg.), Gedächtnis der Gesellschaft: Das Bund…

女性運動関係文書館・図書館横断検索サイトMETA創設10周記念によせて――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年10月10日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページに、ドイツ語圏を中心に女性運動に関わる文書館・図書館の横断検索サイト META の創設10周年を記念する記事が掲載されました。 META feiert Jubiläum, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 10…

東ドイツ時代のモードから過去の多様性を問う映画――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年10月6日より、ドイツで上映開始された In einem Land, das es nicht mehr gibt(もう存在しないある国で)の紹介記事が、デジタルドイツ女性アーカイブに掲載されました。 Subkultur & Modeszene: Untypische DDR-Bilder auf großer Kinoleinwand, in:…

ルクセンブルク協定についてのドイツ連邦文書館ヴァーチャル展示

2022年は「ナチズムの不正の補償」のための国際協定、いわゆる「ルクセンブルク協定」の調印から70周年ということで、ドイツ連邦文書館がヴァーチャル展示を開催しています。 背景説明によれば、ルクセンブルク協定は、1952年9月10日に、ユダヤ系のナチ迫害…

植民地のための権利請願――ブログ・民主主義の歴史(Blog Demokratiegeschichten)より

日常の小さな歴史から民主主義の歴史を確立させることを目的に掲げた、「ブログ・民主主義の歴史(Blog Demokratiegeschichten)」を知りました。リンク先はこちらです。 Blog Demokratiegeschichten 歴史(Geschichte)を複数形にすることで、民主主義が、…

オルガ・ベナリオ・プレステスについて

フェアブレッヒャー出版社の近刊書『オルガ・ベナリオ・プレステス――伝記的アプローチ』を紹介します。 Anita Leocádia Prestes, Olga Benario Prestes: Eine biografiische Annäherung, Berlin: Verbrecher Verlag, 2022. Aus dem Portugiesischen vom Cole…

Mal nach den Rechten schauen――法分野におけるナチ期との連続性を問うポッドキャスト

ドイツの法分野および司法関係者養成におけるナチ期との連続性を問う興味深いドイツ語ポッドキャストを知りました。 Mal nach den Rechten schauen 「右翼/法律をちょっと見てみよう」といった意味です。右翼と法・権利の複数形が同じ die Rechte なので、…

エクスプレス誌について――社会主義的経営・組合事業のためのドイツ語ジャーナル

『エクスプレス――社会主義的経営・組合事業のための新聞』という月刊誌を知りました。 express: Zeitung für sozialistische Betriebs- und Gewerkschaftsarbeit 自己紹介欄によれば、この雑誌は、1962年に前身となる express international が設立され、197…

HerStory――女性史のためのドイツ語ポッドキャスト

以前にこのブログでも、一部の放送を紹介した気がしますが、歴史上の女性を紹介するドイツ語ポッドキャスト、HerStory へのリンクを貼っておきます。 HerStory 最新の放送は、スペイン人征服者コルテスの通訳を担った女性、マリンチェについてです。これまで…

ダッハウ強制収容所とスペイン内戦――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年10月26日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「ダッハウ強制収容所におけるスペイン人収容者――迫害された者たちの視点からの基礎研究」というタイトルの短い書評が掲載されました。 Meerwald: Spanische Häftlinge in Dachau, Göttingen 20…

ベルリンのカール・マルクス通りとハンザ地区の世界文化遺産登録への呼びかけ

冷戦期東ベルリンの大通り、つまり今日のカール・マルクス通り(Karl Marx Allee)と西ベルリンのハンザ地区をユネスコ世界文化遺産に登録しようという呼びかけがあることを知りました。 2022年10月22日、ベルリンのラジオ放送局 rbb Kultur のオンラインサ…

反ユダヤ主義と闘う社会主義――レオ・トロツキーについての近刊書紹介

2022年10月21日、ドイツ語圏の左派系オンライン・メディア nd 紙に、「逃亡ではなく、闘争を」という趣旨で、レオ・トロツキーの反ユダヤ主義への闘争に焦点を当てた論説が掲載されました。 Nathaniel Flakin, Nicht Flucht, sondern Kampf: Mario Keßler er…

ドイツ青年運動についての近刊書――歴史学系書評ジャーナル Sehepunkte より

研究ノートです。ドイツ語圏の歴史学系書評ジャーナル Sehepunkte のウェブサイトに、ドイツ青年運動についての研究書が紹介されました。 Antje Harms, Von linksradikal bis deutschnational: Jungendbewegung zwischen Kaiserreich und Weimarer Republik,…

ウクライナにおける戦争とドイツ記憶文化―― Jacobin 紙より

2022年10月11日、ドイツ語圏の左派系オンライン・ジャーナル、ジャコバン紙に「新たなドイツの戦闘用意か」という趣旨の論説が掲載されました。 Christian Dietrich, Neue deutsche Kampfbereitschaft? in: JACOBIN Magazin, 11. Oktober 2022. ロシアによる…

Lost Woman Art――絵画史を書き直すフェミニズム的ウェブサイト

あるSNSで、シャルロッテ・ザーロモン(Charlotte Salomon, 1917-1943)という女性画家のことを知りました。 ナチ支配から逃れてフランスのコート・ダジュールで亡命生活を送った彼女は、その18ヵ月の間に、1300以上のグワッシュ画を描きました。その略歴と…

1945年以降の反ファシズム特集号――ドイツ語圏の労働運動史雑誌より

2022年10月8日、ドイツ語圏の労働運動史雑誌である、Arbeit-Bewegung-Geschichte (労働-運動-歴史)の2022年10月に刊行された第21巻第3号の目次がアップされました。特集テーマは、「シーシュポスとなる運命――1945年以降の反ファシズム」です。 21. Jahrg…

マーカス・レディカーによる「下からの歴史」のための文献リスト

ピッツバーグ大学のマーカス・レディカーさんのウェブサイトに、「いかに下からの歴史を書くか」と題した、学士号取得者向けに「下からの歴史」、「民衆史」、「ラディカル・ヒストリー」を学ぶための文献リストが掲載されています。 How to Write History f…

1982年、サブラ・シャティーラの虐殺から40年――taz紙より

2022年9月16日、ドイツの左派系メディア taz 紙より、40年前に起きたレバノンの首都ベイルート近郊のパレスチナ難民キャンプ、シャティーラとサブラで3日間に及んだ虐殺事件、いわゆる「サブラ・シャティーラの虐殺」(1982年9月16-18日)についての記事が…

女性の権利・平和運動家マリアンネ・コンツェへのインタビュー動画――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年5月13日に撮影されたマリアンネ・コンツェさんへのインタビュー動画がローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトで公開されています。 Marianne Konze – Frauenrechtlerin, Friedensaktivistin, Kommunistin, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung YouTubeでのイ…

ジュネーブ国際連合図書館・文書館所蔵国際連盟関係史料デジタル化プロジェクトの完了

2022年10月5日、国際連合ジュネーブ事務局のSNSアカウントより、国際連盟関係史料のデジタル化プロジェクト Total Digital Access to the League of Nations Archives Project (LONTAD) が完了した、との告知がありました。このプロジェクトについては、こち…

民主主義革命の偉大な理論家としてのローザ・ルクセンブルク――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年9月21日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「ローザ・ルクセンブルクは民主主義革命の偉大な理論家だった」というタイトルの論説が掲載されました。 Peter Hudis, "Rosa Luxemburg Was the Great Theorist of Democratic Revolution," in: …

1960年代末・1970年代初頭は右翼的な転換期か――H-Soz-Kultのシンポジウム報告より

2022年10月5日、ドイツ語圏の歴史系の総合ポータルサイト H-Soz-Kult に、「右翼的な転換期か――1960年代末・1970年代初頭における極右政治の移行段階」というタイトルのシンポジウム報告が掲載されました。 Linn Sofie Børresen, Rechte Zeitenwende? Die Tr…

ヴォルフガング・ヒーン『肉体の労働』改訂版について

2018年にヴォルフガング・ヒーン氏が著した『肉体の労働――ドイツ・オーストリアにおける高度工業化からネオリベラルの現代まで』という本の改訂版が出ました。出版社のウェブサイトへの本紹介ページのリンクを貼っておきます。 Wolfgang Hien, Die Arbeit de…

イェナ大学ジェンダー史講座の抹消をめぐって――nd紙より

2022年9月26日、ドイツ語圏の左派系オンライン紙 nd に、イェナ大学のジェンダー史教授職が、デジタル人文学に置き換えられる予定となった経緯を探るインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「大学政策――巻き添えとしてのジェンダー研究」です。 Tanja…

脱植民地化をテーマにしたシンポジウム――ハインリヒ・ベル財団より

研究メモです。 すでに終わっていますが、2022年10月21-22日の2日間にわたって、ドイツのハインリヒ・ベル財団ほか主催で、「脱植民地化――グローバル化した世界のポスト帝国的視角」というシンポジウムが開催されました。シンポジウムのプログラムは以下の…

20世紀における労働現場での暴力、20世紀のレジスタンス闘士――Call for PapersとCall for Articles

研究動向のメモです。ちょうど似た時期に知りまして。 一つは、2023年11月23日-24日にフリードリヒ・エーベルト財団が主催予定のシンポジウム「20世紀における労働現場での暴力――労働組合史への新たな視角」への報告ペーパー募集です。 Gewalt am Arbeitspl…

西ドイツの女性平和運動について――デジタルドイツ女性アーカイブより

少し前の記事になりますが、2020年3月3日に、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブページに「西ドイツ女性平和運動(WFFB)」と題した紹介記事が掲載されました。 Helke Dreier: Westdeutsche Frauenfriedensbewegung (WFFB), in: Digitales Deutsches Frau…

ヴァイマル共和国についての10の映像――デジタルメディア展示プロジェクトmusealisより

「新しい時代には新しい語り方が必要だ」と謳う、デジタル資料でのオンライン展示に取り組む、MUSEALIS というウェブサイトを知りました。 MUSEALIS そのプロジェクトをチェックしますと、色々なデジタル資料を見ることができます。そのうちの一つ、「ヴァイ…

HANNAH――反ユダヤ主義的神話を克服するための取り組み

HANNAH というウェブサイトを知りまして、こちらで紹介しておきます。 HANNAH こちらは、2020年から2022年にかけて欧州連合プログラム「権利、平等、市民権」に共同出資された、反ユダヤ主義的な「神話」を克服するための取り組みです。ドイツ、ポーランド、…

1972年ミュンヒェン・オリンピックとテロ事件について――ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示

1972年に開催されたミュンヒェン・オリンピックから50周年ということで、最近、とくにテロ襲撃事件に焦点を当てたテレビ番組がドイツでよく放送されていました。 ドイツ連邦文書館のウェブサイトにも、ヴァーチャル展示「1972年オリンピック――テロ襲撃が『オ…