1998年に設立された「ドイツ社会主義統一党独裁検証のための連邦基金(Bundesstiftung zur Aufarbeitung der SED-Diktatur)」のウェブサイトに東ドイツ時代に契約労働者に関連する特設ページがあることを知りました。こちらにメモしておきます。 Völkerfreu…
2023年2月27日、ドイツ語圏の左派系オンライン誌 Jacobin に、東ドイツの歴史家で、In Tyrannos: Revolutionen der Weltgeschichte (Leipzig, 1989)[暴君のなかで――世界史の諸革命]という代表作をもつマンフレート・コソック氏(1930-1993年)を紹介する…
2023年2月21日、ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、1848・49年革命から175周年を機に、2024年8月まで、毎月、この革命についての図像・文字資料を紹介する新しいオンライン・シリーズを開始するとのお知らせが掲載されました。 Bilder und Dokumente zu den…
批判的社会科学を掲げるドイツ語圏のジャーナル PROKLA のウェブサイトに、ロシアによるウクライナに対する戦争をテーマとした論文を一覧にしたページを知りました。 Krieg gegen die Ukraine, in: PROKLA. Zeitschrift für kritische Sozialwissenschaft 現…
2022年6月、ギリシャの外交官であるアリース・ラディオプロス(Aris Radiopoulos)氏が執筆した、第二次世界大戦時のギリシャの被害についての対ドイツ賠償要求を扱った本のドイツ語版が、メトロポール出版社から刊行されました。 Aris Radiopoulos, Die gri…
研究メモです。 ドイツの現代思想系の雑誌『メルクーア』 Merkur の2023年3月号に、「現代史におけるナショナリズム」という論説が掲載されました。オープンアクセスです。 Claudia Gatzka, Nationalismus in der Zeitgeschichte, in: Merkur, 886 (2023), 5…
ブラック・ライブズ・マター運動を背景に、ヨーロッパ在住のアフリカ系の人びとの社会運動の歴史を振り返る試みをよく目にします。 その事例の一つとして、1988年から1990年まで刊行された、『アフレケーテ――アフリカ系ドイツ人および黒人女性のための新聞』…
2023年2月20日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトより、西ドイツ戦後史として、ある農場を営む家族の歴史をたどった本の書評が掲載されました。農業地域における転換を経験した家族の歴史をインタビューをもとに再構成した研究とのことです。ちょっ…
2023年2月15日、『南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)』オンライン版に「司法とナチズム――新たなローブをまとった褐色の法律家」というタイトルの記事が掲載されました。 Ronen Steinke, Justiz und Nationalsozialismus: Braune Juristen in frischen Rob…
2023年2月末にバイエルン州立図書館での資料収集のために、ミュンヒェンへ行ってきました。 その週末にミュンヒェン市博物館を訪問したところ、クルト・アイスナー(Kurt Eisner)にまつわる展示も見つけました。同博物館では、生誕150周年にあたる2017年に…
このブログでもたびたび紹介している、ドイツ語圏の歴史学書評オンライン・ジャーナル Sehepunkte (視点)ですが、2023年第2号として、これまでに近刊書として掲載された書評を、「(ポスト)コロニアル・ドイツ(Deutschland (post)kolonial)」と題してま…
ドイツ語圏の現代史オンライン事典ドキュペディア・ツァイトゲシヒテ(Decupedia-Zeitgeschichte)というウェブサイトがあります。 Docupedia-Zeitgeschichte 2022年10月、このウェブサイトに、1989・1990年以降の東ドイツ体制転換についての研究動向をまと…
2023年2月、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「メルン、NSU、ハレ、ハーナウ――右翼テロ、連続性、ドイツの(非)記憶」というタイトルの論説が掲載されました。 Efsun Kızılay, Mölln, NSU, Halle, Hanau, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung, Februar …
2023年1月25日、「権力への憎しみとともに――1933年ナチの権力掌握」というタイトルの、デジタルドイツ女性アーカイブによるポッドキャスト番組の紹介文が同ホームページに掲載されました。 Mit Hass an die Macht – die NS-Machtübernahme 1933, in: Digital…
ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、ナチ期の駐在武官(Militärattachés)についてのヴァーチャル展示が公開されていることを知りました。リンクはこちらです。 Militärattachés, in: Bundesarchiv - Internet 全部で11点の写真および文書が掲載されているほ…
いよいよ3月ですね。 2月はGoogleからの閲覧回数が多かった記事トップ5を紹介しましたが、今月は、はてなブログからのそれにします。Yahoo!からの閲覧回数にしようと思ったのですが、2月の間に、はてなブログからのアクセスがYahoo!からのそれを超えまして、…
2023年2月10日にドイツ語圏の左派系オンライン誌 Jacobin に、生誕125周年を記念して、ベルトルト・ブレヒトがいかに古典となったか、彼の作品をめぐる同時代の評価を論じた記事が掲載されました。 Marc Silberman, Klassiker wider Willen, in: Jacobin, 10…
「テクストのなかのバウハウス(Bauhaus im Text)」というウェブサイトにたどり着きました。バウハウスの遺産として建築物や日用品、工芸品だけではなく、膨大なテクストがあり、それは「近代の学校」としてのバウハウスの根幹となる特徴の一つだと、このウ…
だいぶ以前の記事ですが、2019年3月22日にローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「共産主義が黒になったとき――共産主義インターナショナルにおけるパン・アフリカニズムと反植民地主義」という題の論説が掲載されました。 Matt Williams, "When Commun…
ドイツ労働史協会(German Labour History Association)が2022年11月にハンブルクで開催した、「労働」と「時間」をテーマにしたシンポジウムの報告がオンラインで公開されました。 Laura Sichau, Arbeit/Zeit, in: Arbeit – Bewegung – Geschichte: Zeitsc…
2023年1月、フランツ・メーリングの「軍の保護検束」ほかの論考を整理したオンライン冊子が、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトで公開されました。そのオンライン版へのリンクがついた短い解説ページはこちらです。 Uwe Sonnenberg (Hrsg.), Franz M…
『アナザー・マルクス』(江原慶・結城剛志訳、堀之内出版、2018年)の著者として知られる、マルチェロ・ムストさんですが、彼が編集した論文集『カール・マルクスの経済学批判要綱』がオープン・アクセスでPDF版をダウンロードできることを知りました。 Mar…
少し前の論説になりますが、2020年11月11日にドイツ語圏歴史系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)にゲジーネ・クリューガーさんによる 「#アフリカ」という論説が掲載されました。リンクを貼っておきます。 Gesine Krüger, #Afrika, in: …
2023年2月5日にダス・エルステ(Das Erste、第1ドイツ・テレビ)局より放送された、作家マックス・チョレックによる近著『和解劇場』を取り上げた番組が放送されました。 "Versöhnungstheater": Max Czollek über einseitige deutsche Erinnerungskultur, in…
戦後西ドイツと米国のナチズム・ホロコースト研究における亡命経験をもつ歴史家たちに焦点を合わせた研究が、オープンアクセスで公刊されました。以下にダウンロードできるウェブサイトへのリンクを貼っておきます。 Anna Corsten, Unbequeme Erinnerer: Emi…
2022年1月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ラーフェンスブリュック強制収容所におけるレズビアン女性」というタイトルのインザ・エッシェバッハさんによる講演録画が公開されました。 Lesbische Frauen im Konzentrationslager Ravensb…
2023年2月1日、ドイツ語圏の現代史系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に、ドイツの1933年1月30日、つまりヒンデンブルクによってヒトラーが首相に任命されたナチによる権力掌握の日の記憶にかかわる2冊の基本文献を紹介する論説が掲載…
2023年1月31日、ドイツ語圏の雑誌 Arbeit – Bewegung – Geschichte: Zeitschrift für historische Studien(労働-運動-歴史――歴史研究雑誌)より、ベネディクト・ゼップ「プロレタリア・アイデンティティ政治――西ベルリン・ベースグループ、1968-1969年」…
「・・・ドイツ民主共和国は私には約束の地に思えた」というタイトルで、東ドイツにおける移民についての論考を集めた論文集が、2022年3月に出版されました。最近、移民視点の東ドイツをテーマにした本をよく目にします。この本もその一つでしょう。 Carina …
Zeithistorische Forschungen(現代史研究)という専門誌の第18巻第3号(2021年)は「男性史」特集です。何かの拍子でたどり着きました。ここにリンクを貼っておきます。 Zeithistorische Forschungen, Online Ausgabe, 18 (2001), H. 3, https://zeithistor…