浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ザクセンのライヒスビュルガーについてのハンドブック

 1998年に設立されたアマデウ・アントニオ財団のホームぺージに、『帝国なき市民――ザクセンライヒスビュルガー(帝国市民)のミリュー』と題したハンドブックが公表されました。

 

 紹介ページのリンクはこちらです。

 

 

 このウェブページの下にPDF版のハンドブックへのリンクが貼られているアイコンがあります。オープンアクセスです。このハンドブックは、アマデウ・アントニオ財団とザクセン文化局が協力して作成したものです。

 

 2022年12月にクーデタ未遂容疑で極右グループの「ライヒスビュルガー(帝国市民)」が逮捕される事件が発生しました。

 この事件は、ドイツ世論に大きな衝撃を与えましたが、上記のハンドブックは、これをうけて、ザクセンでの「ライヒスビュルガー」の構成員が何を信奉し、どのような主張を行っているのか、その際に、人種主義、極右、反ユダヤ主義がどのような役割を果たしているのか、ザクセンでの「ライヒスビュルガー」をとりまく社会環境はどのようなものなのか、といた問いに答えるものです。また、教員や地域住民、あるいは役所や行政、さらには市民社会は、「ライヒスビュルガー」と向きあうために、何ができるのかについても考察されているとのことです。