浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

女性に対する暴力からの保護――デジタルドイツ女性アーカイブより

 11月25日は「女性に対する暴力撤廃の国際デー(International Day for Elimination of Violence against Women)」です。

 この日に合わせて、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトでは、通報された暴力事件の増加を警告する論説が掲載されました。

 

 

 ドイツ語では、Internationaler Tag zur Beseitigung von Gewalt gegen Frauenになります。

 冒頭では、ドイツで毎時間平均13人の女性がそのパートナーとの関係で暴力の被害を受けており、また2.5日に1人の女性がそのパートナあるいは元パートナーの暴力行為によって亡くなっている、とのデータが紹介されています。

 また、恐喝、監禁、傷害、強かんによる被害件数は、2019年と比較して2020年に4.9%増加し、被害者数は前年比4.4%増加、そのうち8割が女性で、容疑者の79.1%が男性であり、139人の女性が殺害されたと指摘されています。

 この論説では、さらに支援体制の強化、さらに女性運動の成果が訴えられています。