浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツの政党関係史料の整理・保存の取り組み

 2022年4月26日、フリードリヒ・エーベルト財団のホームページに、ドイツの政党系財団の文書館による史資料収集・記録保存についての共通化・体系化に合意した文書が掲載されました。

 

 

 この文書にかんする説明文では、政治財団の文書館がドイツの文書館の重要な一部をなしていること、また歴史的に形成された文脈のなかで史資料を継承することを保障し、最適化するために、ほかの文書館との協同作業が義務づけられていると指摘しています。

 文書では記録・収集保存の組織体系を共通化することが謳われています。そして、それがデジタル資料と同様に専門性に裏付けられた収集戦略、史資料の体系性・連続性をもつ史資料継承の保障を透明化すると強調されています。

 署名している6つの財団は、以下の通りです。

 

  • Rosa-Luxemburg-Stiftung e.V.
  • Friedrich-Ebert-Stiftung e.V.
  • Friedrich-Naumann-Stiftung für die Freiheit
  • Konrad-Adenauer-Stiftung e.V.
  • Hanns-Seidel-Stiftung e.V.
  • Heinrich-Böll-Stiftung e.V.

 

 たしかに、政党系の財団が史料収集・保存に共通の土台をもっているとありがたいですよね。