浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

Mal nach den Rechten schauen――法分野におけるナチ期との連続性を問うポッドキャスト

 ドイツの法分野および司法関係者養成におけるナチ期との連続性を問う興味深いドイツ語ポッドキャストを知りました。

 

 

 「右翼/法律をちょっと見てみよう」といった意味です。右翼と法・権利の複数形が同じ die Rechte なので、二つの意味をかけていると思います。

 

 このウェブサイトの自己紹介によれば、ナチズムとの取り組み、そして当局・法学部と体制に忠実な法律家における陥穽を埋めることを目指すとのことです。どのようにナチ的な法イメージが植え付けられたのか、そして今日もなおナチ的で、かつ人種主義的、反ユダヤ主義的、社会ダーヴィニズム的思考がドイツの法体制に保持されているかを明らかにすると述べられています。とくに、言葉の使い方、法へのフェミニズムパースペクティブ、反ファシズム的な法律家の伝記および抵抗が問われると説明されています。

 

 これまでのポッドキャスト放送の一覧は、協力団体であるローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに掲載された以下の記事が見やすいです。