浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツにおける研究者の任期付きの雇用形態を止めさせるためのキャンペーンについて

 すでにキャンペーン開始から半年が過ぎているようです。WeAct!という署名サイトのサービスを利用して、"Bündnis gegen Dauerbefristung in der Wissenschaft(学術における有期雇用反対同盟)"という団体が、ドイツ連邦教育研究大臣および関係連邦議会委員会と連邦議会議員宛に、「学術における有期雇用を止めよ」という署名キャンペーンを進めていることを知りました。リンクを貼っておきます。

 

 

 気候危機やデジタル化といった社会的・技術的な挑戦に対して、強い学問であるために、公正な労働条件でなければならない、と訴えています。そのうえで、ドイツの大学で雇用されている研究職の10人のうち約9人が有期雇用であり、また労働契約の42%が契約期間1年とのことです。人生設計や高度なプロジェクトはそうであってはいけない、変えなければならないと呼びかけています。

 具体的に6つの項目を掲げています。

  • 博士課程のある者には、実際の博士号取得に必要な年数での契約、すなわち6年、少なくとも4年のルールの期間を
  • 教育・研究における継続的課題に無期雇用の職を、つまり有期契約は資格取得段階にのみ正当化され、博士号取得とともに終了するように
  • 博士号取得後は無期雇用か、確固とした基準を満たした際には期間を解除することについての拘束力のある承諾を
  • 留保条件なしの賃金差し止め措置をなくすこと、すなわち他業種と同様に、労働組合と雇用主は被雇用者のための改善について協議することを認めなければならない
  • 育児、介護、障がい、慢性的な疾患、ならびにコロナ禍から生じた不利益に際して拘束力のある補償を
  • 学生の被雇用者には、少なくとも2年間の契約規定期間を

 

 その後で、ドイツの学術有期契約法(WissZeitVG)の問題についての見解などが説明されています。