2020年5月25日、ベルリンの日刊紙デア・ターゲススピーゲル紙(Der Tagesspiegel)は、ロベルト・コッホの記事をウェブサイトに掲載しました。*1
「ロベルト・コッホの二面性をもつ経歴」ということです。今年の5月27日はコッホ没後110周年にあたります。
20世紀初頭にドイツ領東アフリカでコッホが行った「眠り病」研究の非人道的側面について触れています。そのうえで、コロナ危機とあわせて彼の経歴を検証する記事です。
ロベルト・コッホとドイツ植民地主義との関係、あるいはドイツ植民地医学全般についての歴史についても、ずいぶんと研究が蓄積されてきました。
日本語では、もちろん磯部裕幸さんの研究がまず参照されるべきでしょう。みすず書房の紹介サイトへのリンクを貼っておきます。
*1:2020年6月12日Twitter「あさだしんじ」よりツイートした内容を改めたものです。また、関連して本ブログ記事「ドイツ連邦文書館オンライン展示『伝染病!立ち入り禁止!――ドイツ帝国と植民地における感染予防とその闘い、1871-1933年』」(2020年8月6日投稿)もどうぞ。