浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ナチ体制下のシンティ・ロマ虐殺について―― der Freitag紙より

 2020年8月2日、ドイツの週刊新聞 『デア・フライターク』(der Freitag、金曜日) にナチ体制下のシンティ・ロマ虐殺について、「沈黙を破る」と題された記事が掲載されました。8月2日は2015年にEUがシンティ・ロマの犠牲者を追悼する記念日に定められています。

 

 

 この記事は、ナチ体制による迫害を生き延びた体験者の子ども世代にインタビューした内容を中心としています。とくに2019年に自伝を出版したカタリーナ・ヤノスカ氏にスポットライトを当てています。

 

  •  Katharina Janoska, KriegsROMAn: Die Geschichte einer Familie, Bu & Bu Verlag, 2019

 

 シンティ・ロマの犠牲者の正確な数は分からないものの、1943年以降、ヨーロッパの11ヵ国から2万3000人がアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に送られ、1944年夏になお生存していた4300人がガス室で殺害されたと記述されています。

 このシンティ・ロマ資料・文化センターのサイトはこちら。