2019年12月、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、「アパルトヘイト、NO!――ドイツ民主共和国とドイツ連邦共和国における連帯の諸相」という論集が掲載されました。
2017年半ばにローザ・ルクセンブルク財団は南アフリカのリリーズリーフ(Liliesleaf)博物館から問い合わせを受け取ったそうです。同博物館は1960年代初頭に反アパルトヘイト活動の秘密の中心拠点であったリーリズリーフ農園跡にあります。同博物館のウェブサイトはこちらからどうぞ。
その問い合わせのなかで、大衆動員、地下活動、ANCの武装組織の設立と並ぶ4つ目の柱が国際連帯であり、スウェーデンとノルウェーに続く第3に重要な国家がドイツ民主共和国であった、そのために固有の展示室を設けたいという内容だったとのことです。
冒頭の論集の紹介ページでは、当時のドイツ民主共和国は、南アフリカのアパルトヘイト体制に抑圧された人びととの連帯と自由を要求した一方で、自国の基本的な民主的権利と人権を損なっていた矛盾があると指摘されています。それでも国家、教会、市民社会から多数の人びとが関与したその国際連帯は、冷戦下の国家政策としての側面だけではない諸相があり、批判的なまなざしをもって検証しなければならないと述べています。
関連するウェブサイトも紹介されていました。
また、この冊子への書評が以下のサイトに掲載されました。
振り返るべきテーマだと思います。