浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

スイスの社会民主主義者・労働運動活動家ロベルト・グリムの旅行記(1902年)

 いつもローザ・ルクセンブルク財団からお役立ち情報を入手しています。

 社会民主主義者で、20世紀前半にスイスの労働運動の指導的人物であったロベルト・グリム(Robert Grimm、1881年4月16日-1958年3月8日)の旅行記が、ロベルト・グリム協会ウェブサイトで公開されていることを知りました。リンク先はこちらになります。

 

 

 何がお役立ちかといいますと、上記のサイトに掲載された旅行記は、手稿版とそのタイプライター版が併記されていることです。ドイツ語の手書き史料を読む練習にちょうどいいです。

 わたしも大学院生のとき、フライブルクにあるドイツ連邦軍事文書館で19世紀末の手書き史料を読みましたが、大変でした。取り組んでいた史料群は、1906年くらいから手書き史料とタイプライターによる史料が混じるようになり、きれいなものであれば読解できるようになりました。

 この旅行記は、グリムが1902年にオーストリアグラーツからゴリツィア(現イタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の都市)までの第1部とゴリツィアからヴァルトZH(スイスのチューリッヒ州の基礎自治体)までの第2部からなります。全117枚でダウンロードできます。解説もついていて助かります。