2021年9月28日、ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトに、ドイツの右翼政党AfD、つまり「ドイツのための選択肢(Alternative für Deutschland)」の植民地修正主義的な主張を分析する論説が掲載されました。リンク先はこちらです。
とくに、AfDが極右の国際的なネットワークと一緒になってグローバルな言説と結びついている側面に注意を喚起しています。
2019年頃にAfDの植民地修正主義的な論調が大きな議論を呼び起こしたそうです。その同時期に、この議論は英語圏での植民地修正主義的な議論と連動していたことが指摘されています。それは、とくに植民地支配が支配された社会にも利益を与えたこと、そして植民地支配の新しい形態を支持したブルース・ギルリーの2017年の論文をめぐる論争と結びついたとのことです(Bruce Gilley, "The Case for Colonialism," Third World Quarterly, 8. Spetember 2017)。
かなり興味深いです。ドイツ語圏のポストコロニアル批判が急速に社会的基盤を獲得していると感じていましたが、その一端を知ることができた気がします。
【2021年11月4日追記】
英語版もありました。リンクはこちら。