浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

博物館の脱植民地化についてのドイツ語近刊紹介――sehepunkteより

 ドイツ語圏の歴史学系オンライン書評誌 sehepunkte(視点の意)に、ブリュッケ博物館、ドイツ技術博物館、ベルリン市博物館が編集した、Das Museum dekolonisieren? という論文集の書評が掲載されました。

 

 

 ベルリンにある3つの博物館によるこの論文集が刊行された背景として、評者は冒頭で、多様性を志向し、権力批判的な展示・伝達の実践をともなう博物館の変容過程にあると指摘します。2020年に、ドイツ植民地史に取り組むための公的資金が提供され、ベルリンでは様々なプロジェクトが進んでいるとのことです。その成果報告の一つでしょう。興味深いです。