浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ジェンダーと革命――2023年10月19日開催の討論動画より

 2023年10月18-20日、ベルリンで "1923. Sattelzeit der Revolution – Umbrüche in Politik, Kultur und radikaler Gesellschaftskritik"(1923年――革命のはざま期 政治・文化・急進的社会批判における諸転換)という会議が開催されました。その企画の一部として「性と革命」というタイトルで行われた、ルイーゼ・マイアーとクラウス・テーヴェライトによる討論の動画が、12月4日にローザ・ルクセンブルク財団のYouTubeチャンネルにアップされました。

 

 

 この企画の趣旨などは、こちらから読むことができます。

 

 

 企画したパトリック・アイデン=オッフェさんによる趣旨文の冒頭では、1923年がドイツ史およびヨーロッパ史の「運命の」、そして「転換」の年であったと指摘されています。混沌としながらも、異例なほどに事件が起きた年であると。例として、ベルギーおよびフランスの軍隊によるルール地域の占領、ハイパー・インフレーション、それによる深刻な国内の二極化と不安定化が言及されています。

 2018年にMRX Maschine(マルクス・マシーン)を発表したルイーゼ・マイアー(Luise Meier)さんも、1977・78年にMännerphantasien(男たちの妄想)を発表したクラウス・テーヴェライト(KlausTheweleit)さんもフリーの著述家です。