浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

戦間期ドイツにおける労働者階級出身の児童向け社会主義教育組織を振り返る記事――フリードリヒ・エーベルト財団ブログより

 ドイツ社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団ブログで、イルメーラ・ディートリヒスさんによる「子どもの友100年――遊び・楽しみ・社会主義」というタイトルのブログ記事が掲載されました。

 

 

 冒頭の段落によれば、1923年11月13日は、「子どもの友全国労働共同体(Reichsarbeitsgemeinschaft der Kinderfreude)」が設立された日であり、1933年まで社会主義的教育組織として、多数の労働者階級出身の児童を組織したとのことです。そのピークは、ナチ党による活動禁止直前の1932年であり、12万人の児童を数え、さらに1万人の支援者と7万人の親が加入する父母連合と連携していました。「子どもの友」は社会民主党の連帯共同体に組み込まれており、いくつかの社会民主党系の大きな組織がその設立に参加し、全国執行部に席をもっていたと説明されています。

 写真もいくつか掲載され、また参考文献リストもあります。ドイツの教育史と労働史に関心がある人に役立つ記事だと思います。