浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

1927年「子ども共和国」――シュレースヴィヒ=ホルシュタイン歴史協会ホームページより

 1927年に、当時、キール市が所有したゼーカンプ農場の敷地で、ドイツ、デンマークオーストリアチェコスロヴァキアから労働者家庭出身の男女の子ども2000人がサマーキャンプのために集まりました。その4週間におよぶテント生活は、「子ども共和国ゼーカンプ(Kinderrepublik Seekamp)」と呼ばれています。その当時を振り返る記事が、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン歴史協会のホームぺージに掲載されています。

 

 

 1918年のドイツ革命以後、社会民主党は政権を担う政党の一つとなりました。その社会民主党にとって、青年期よりも早く、子ども期のうちに社会主義教育を始めることは重要な課題であったとのことです。1923年に、社会民主主義的な活動体として「子どもの喜び運動(Kinderfreudebewegung)」が寄与し、それは社会主義青年組織の大きな協力を受けながら、1927年より「子ども共和国」とよばれたテント施設に組織したと説明されています。

 この記事では、その活動の中心人物と思想、「子ども共和国」の実態などが述べられています。

 卒論・修論テーマにちょうどよさそうですね。