浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

植民地的過去-ポスト植民地的未来?――ドイツ=ナミビア関係論集と討論会

 2022年、つまり今年ですが、『植民地的過去-ポスト植民地的未来?――ドイツ=ナミビア関係を新たに考える』と題した論集が、ブランデス&アプゼル出版社より刊行されました。

 

 

 2022年8月29日、ハインリヒ・ベル財団がこの論集をめぐる討論会を開催しました。その記録映像がYouTubeで閲覧できます。

 

 

 このイベントの告知はこちらからどうぞ。

 

 

 出版社ホームページに掲載されている論集の紹介文を要約します。

 

 2021年5月中旬に、ドイツとナミビアの特別に委託された委員によって、9回におよんだ2015年以来の交渉の結果として、「和解協定」が調印された。これまで旧植民地支配の唯一の歩みとして、この協定は、政治的にも道徳的にも西南アフリカで行使された民族虐殺を認めるである。それ以降、合意された「承認のジェスチャー」は両国で論争となっている。本論集は様々な見方を紹介し、ドイツの政治・市民社会・文化の各界から、そしてナミビアの当事者からの発言を収録している。これによって、ドイツ=ナミビアの絡み合った関係を事例に、しかしまた歴史における大規模な暴力と大量虐殺の記憶と向きあうなかで、植民地的遺産に取り組む幅広い意見と試みを記録するものである。