浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

植民地犯罪、ホロコースト、新しい記憶について―― taz紙ブログより

 2022年9月7日、ドイツの左派系新聞 taz 紙のブログに、ジャーナリストのシャルロッテ・ヴィーデマンさんへのインタビューが掲載されました(ポッドキャスト配信)。ドイツ植民地主義ホロコーストの記憶をめぐる最近の論争について扱ったものです。

 

 

 「ドイツ植民地主義の100万人もの犠牲者を祈念する場所がない」ことを問題にしています。彼女は、近著で、ドイツ記念文化の上下関係を生むような階層秩序を考察しているとのことです。

 同書へのリンクはこちら。

 

 

 2022年6月から9月にかけてカッセルで開催された現代アートの祭典ドクメンタ15が、その展示物の一部に「反ユダヤ主義」が見られるという批判によって、ドイツ国内で一大論議を生みました。ドイツでのポストコロニアル批判は、ホロコーストと競合・相反するかのような議論の枠組みに落とし込まれがちでして、その論争が公共空間に現れるようになっています。

 

 ドクメンタ15については、こちらが参考になるでしょう。