浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

1848年革命期のフランクフルト国民議会選挙について――ドイツ連邦文書館より

 ちょっとした講義・研究メモです。ドイツ連邦文書館ウェブサイト内の「1848年5月」というページを見つけました。

 

 

 3点の図像史料が掲載されています。解説では、フランクフルト国民議会選挙の経緯が要約されています。冒頭部分を要約します。

 

 この選挙は普通・秘密選挙でしたが、女性の選挙権・被選挙権はなく、ほとんどの革命家が女性への参政権の導入を考慮していませんでした。しかし、「自立した」成年男性で国家に帰属する者とする条件によって、およそ男性住民の75~85%が選挙権をもち、その割合は同時期の英国や米国をはるかに上回っていたと述べられています。

 また、ほとんどのドイツ諸邦国は間接選挙制を採用しました。それは、中間選挙人を選び、その選ばれた中間選挙人が議会議員を選出するというものです。この制度は、上流階級が選ばれやすい仕組みでした。選出された議員の多くが法律家や官僚であり、農民や手工業者の選出がごくわずかで、労働者は一人も選出されなかったとのことです。投票率は、デンマークと戦争になったホルシュタインの40%からヴュルテンベルクの75%まで幅がありました。

 

 1848年革命から175周年ということで、ドイツ連邦文書館では、毎月、この革命について説明するようで、6月、7月、8月の分のリンクも貼っておきます。

 

 

 また、オンライン・ミュージアム、LeMOでの1848年革命の項目とドイツ連邦政治教育センターでのフランクフルト国民議会についての説明のリンクも貼っておきます。また、後者のなかには、わたしの研究関心に関わりますが、「強国への展望(Weltmachtperspectiven)」という解説もあります。