浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「近代における移民」特集――Archiv für Sozialgeschichte, Bd. 64(2024)より

社会民主党系のフリードリヒ・エーベルト財団が発行する、Archiv für Sozialgeschichte(社会史年報)の第64巻(2024年)の特集は、「近代における移民」です。 Archiv für Sozialgeschichte - Aktuelle Bände 巻頭の序文はオープンアクセスです。 ほかには…

フランツ・ノイマンと『ビヒモス』について――ローザ・ルクセンブルク財団より

2024年10月2日、本だと長すぎて読めない、という人向けに、ローザ・ルクセンブルク財団が左派理論家の古典を解説するポッドキャスト tl;dr("too long, didn't read?")の第42回に、フランツ・ノイマンの『ビヒモス』がアップされました。 tl;dr #42: Franz …

近刊書Feministische Internationaleについて

研究の備忘録です。 2024年10月に、フェミニスト・インターナショナルというタイトルの本がディーツ・ベルリン社から出版されました。 Vincent Streichhahn (Hrsg.), Feministische Internationale: Texte zu Geschlecht, Klasse und Emanzipation 1832-1936…

ドイツ連邦文書館の歴史ギャラリー

これまでドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示など紹介してきましたが、「歴史ギャラリー」と題されたウェブページをみつけました。 Geschichtsgalerien, in: Bundesarchiv 直近のテーマは、ナチズムに対する「抵抗の闘士」であり、最初に処刑された女性リー…

テューリンゲンの「運命の年」1924年――ローザ・ルクセンブルク財団より

2024年6月、ローザ・ルクセンブルク財団テューリンゲン局より、"Das Thüringer Schicksalsjahr 1924: Der Rechtsruck in Thürngen damals und heute"(テューリンゲンの運命の年、1924年――テューリンゲンにおける右傾化のかつてと今)というタイトルの論集が…

2024年の第59回リンツ会議「デジタル労働の世界」について

2024年9月26-28日に開催された第59回労働運動史家国際会議、通称リンツ会議のテーマは、「デジタル労働の世界」でした。リンクを貼っておきます。 59th ITH Conference: Worlds of Digital Labour, in: ITH - Internationale Tagung der HistorikerInnen de…

ローテ・ヒルフェ100年――Arbeit - Bewegung - Geschichteより

このブログでは、ドイツ語圏のオンライン学会誌 Arbeit - Bewegung - Geschichte: Zeitschrift für historische Studien(労働=運動=歴史――歴史研究のための雑誌)の特集について、これまでも紹介してきました。 2024年9月に公刊された第23巻第3号は、設立…

ベルリンの記念碑探訪――ベルリン州記念碑保存局のYouTubeチャンネルより

ひと月ほど前に、ベルリン州記念碑保存局のYouTubeチャンネルがアップした、ベルリンのオリンピアシュタディオンの歴史ドキュメンタリーを紹介しました。 「ベルリン・オリンピアシュタディオンの歴史――ベルリン州記念碑保存局のYouTubeチャンネルより」浅田…

ジェンダー公正と労働組合――ハンス=ベックラー財団ウェブサイト「労働組合の歴史」より

これまでもこのブログで、ドイツ社会民主党系のハンス=ベックラー財団ウェブサイト「労働組合の歴史」を取り上げてきました。 今回は、「テーマ(Themen)」のタグにある「ジェンダー公正と労働組合(Gender-Gerechtigkeit und Gewerkschaften)」のページ…

ギーセン大学による博物館収蔵品の植民地来歴調査のための短期講座について

2024年11月4日から8日まで、ギーセン大学が、博物館・美術館などに収蔵されている植民地関係の品々についての来歴調査に関心がある人向けの短期集中講座を提供することを知りました。 2024年6月30日に開催された日本ドイツ学会のシンポジウム「植民地主義、…