2020年7月10日、Neue Züricher Zeitung(新チューリヒ新聞)のウェブサイトに、植民地期インドを主な研究領域として、トランスナショナル史・グローバル史に取り組むハラルド・フィッシャー=ティネ(Harald Fischer-Tiné)氏へのインタビュー記事が掲載されました。
この記事のリード文では、ブラック・ライブズ・マター運動を前にスイスも無関係ではいられず、過去と向き合う必要があると呼びかけています。
2003年にスイスの連邦院はスイス市民が多かれ少なかれ奴隷貿易に関わっていたことを憂慮する声明を発していたとのことです。知らなかったです。経緯についてもう少し調べてみたいです。
このインタビュー記事では、奴隷貿易商人、宣教師、傭兵の例が指摘されています。自国の植民地主義という「過去の克服」がスイスのメディアで議論されていることが興味深いです。
スイスの植民地主義というテーマについては、以下の文献もあります。
「植民地なき植民地主義」の視点については、以下の論文をどうぞ。