浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

スパルタクス団共同設立者ケーテ&ヘルマン・ドゥンクラー書簡集

 ローザ・ルクセンブルク財団SNSより、2016年に刊行された、スパルタクス団共同設立者ケーテ・ドゥンクラーとヘルマン・ドゥンクラーの二人の書簡集の紹介を目にしました。出版社の紹介ページへのリンクを貼っておきます。

 

 

 この紹介文によれば、1894年6月から1950年代までの二人の手紙のやり取りがほぼ欠落なく収録されています。そして、スパルタクス団の共同設立者であった二人は、家族間のやりとりだけではなく、政治や労働者教育についての情報も含まれているとのことです。

 この往復書簡の魅力は、職業的にも、政治的にもそれぞれが個として独立して関わり、ときに離れ離れになったりした二人が、半世紀以上にもわたって刺激的な書簡を通じた対話のなかで、読者に激動の20世紀前半の出来事とその展開を伝えてくれていることにある、と説明されています。

 二人の手紙以外にも、第三者の手紙のやりとり、40点の写真が収録されています。さらに付属のデータには、5722頁が収録され、そこには245点の写真と図版が収められているとのことです。

 

 興味深い史料ですね。