浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ワルシャワ・ゲットー蜂起――ドイツ連邦文書館のヴァーチャル展示より

 ドイツ連邦文書館のSNSで、同館ウェブサイトのヴァーチャル展示「1943年4月19日――ワルシャワ・ゲットー蜂起」について知りました。

 

 

 10点の図像・文字史料がついています。

 

 背景説明の冒頭部分を要約します。

 

 ワルシャワでは1940年10月にゲットーが設立され、約50万人のユダヤ系の男女が狭隘な空間に囲い込まれました。数千人もの人びとが、飢餓、疾病、強制労働と残虐行為の苦しみによって亡くなりました。1942年7月22日に、ドイツ占領当局はゲットーを完全な撤去を実行し、何千もの人びとが絶滅収容所、とくにトレブリンカ絶滅収容所へ移送され、殺害されました。

 1943年4月19日、ワルシャワ・ゲットーになお残っていた人びとがその強制移送に抵抗しました。ナチ親衛隊・警察部隊に対するこの抵抗は4週間にもおよびました。ナチ親衛隊・警察部隊は組織的にゲットー内の建物を爆破・焼却しました。5月16日にドイツ占領当局は抵抗が鎮圧されたと宣言し、大きなシナゴーグを爆破しました。実際には、生き延びた人びとは身を隠し、多くは抵抗をつづけたと指摘しています。

 このユダヤ系の人びとのワルシャワ・ゲットー蜂起は、同時代の人びとにとって象徴的な意味をもち、今日までその影響は大きいと説明されています。

 

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