浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

追いやられた歴史としての女性の家運動――デジタルドイツ女性アーカイブより

 今年4月、デジタルドイツ女性アーカイブに掲載された記事を紹介します。それは、女性に対する暴力に対抗して、自ら身を護るための女性運動であるルール地域における「女性の家」運動について語るものです。

 

 

 タイトルは「自律的女性の家運動――ある追いやられた歴史」という意味です。

 リード文では、女性に対する暴力についての議論のなかで、その歴史がしばしば除外されていることに警句を発しています。それに対して、フェミニズムを掲げる文書館 ausZeiten にデジタルドイツ女性アーカイブが助成するプロジェクトは、ルール地域における「女性の家」の設立をめぐる政治闘争を対抗言説として可視化しようとするものと、述べられています。

 重要な取り組みですね。

 

 以前に、このブログで、同じくデジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに掲載されたベルリンの事例について紹介しました。関心のある方はどうぞ。