浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

戦後ドイツにおける人種主義的暴力の過去を問い直す2つのイニシアチブ

 このブログでは、1945年以降の東西ドイツにおける人種主義的・排外主義的暴力の過去を検証するさまざまな取り組みを紹介してきました。今回も東西ドイツそれぞれに発生した暴力的な過去を検証・追悼する二つの取り組みを知りましたので、リンクを貼っておきます。

 

 まず、1979年8月12日に東ドイツのメルゼブルクで起きたキューバ人への集団リンチとその過程で発生した2名、Delfin GuerraさんとRaúl Garcia Paretさんが殺害された事件を検証する取り組みです。そのウェブサイトでは、「二重の壁――今日までのドイツ民主共和国の人種主義」を問うページもあります。

 

 

 次に、1980年8月22日にハンブルクの難民宿泊施設がネオナチによって放火され、2名のヴェトナム人、Nguyễn Ngọc ChâuさんとĐỗ Anh Lânさんが犠牲になった事件を検証・追悼する取り組みです。

 

 

 ドイツ社会のなかで人種主義・排外主義に対抗する重要な取り組みといえるでしょう。