以前にメルボルン大学で歴史を教え、現在ハンブルクで難民政策について論じるクラウス・ノイマン氏が、今年4月に1989年以降の難民をめぐるドイツでの議論をまとめた本を出版しました。気になったので、リンクを貼っておきます。
タイトルの「花」は難民受け入れを認める人びと、「発火装置」はそれを拒む人びとを比喩しています。ローカルな場での議論、ハンブルクとザクセンに焦点をあてて、東ドイツからの移住者、亡命希望者、引揚者、戦争難民の地元の受け入れをめぐる交渉過程が、どれほど人種主義・極右、政治参加、東西ドイツのアイデンティティと絡み合っていたかを論じているとのことです。