2023年2月7日、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトでは、女性運動の視点から、ヒトラーが権力を掌握した1933年1月30日を振り返る特集ページを立ち上げました。
冒頭では、どのようにしたら男性像や権力のジェスチャーといった繰り返される英雄化するようなナチのシンボルやナチの言葉遣いをやめる歴史政策的介入が可能なのか、と問いかけます。
そのうえで、ユダヤ系の女医ヘルタ・ナートルフ(Hertha Nathorff, 1895-1987)さんの当時の日記とその後の経緯を紹介しています。そして、ユダヤ教女性同盟が、ユダヤ系の女性と家族の移住と保護のための組織化を開始したこと、またレズビアンの女性にとっては「変装の時代」(クラウディア・ショップマン)が始まったことが指摘されています。多くの女性運動活動家が亡命か逮捕、あるいは殺害されました。
その次の節では、批判的検証を呼びかけています。
そのほか、i.d.a.(Dachverband deutschsprachiger Lesben-/Frauenarchive, -bibliotheken und -dokumentationsstellen)という女性・レズビアンに関する文書館・図書館・資料館の連合組織が作成するウェブサイトの特集ページ「90年前――ナチ党への権力委譲」へのリンクも貼られていました。こちらになります。
以前にこのブログに投稿した関連記事へのリンクを貼っておきます。