浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

フェミニズム文書館が始める長期の史料保存について――デジタルドイツ女性アーカイブより

 これもだいぶ経ってしまった記事ですが、2023年11月22日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームぺージに、ドイツ語圏のフェミニズム関連文書館がデジタル化による長期の史料保存プロジェクトを開始するという案内が掲載されました。

 

 

 これは、ドイツ国立科学技術図書館と日本語では訳されている、TIBライプニッツ科学技術自然科学情報センター(TIB-Leibniz-Informationszentrum Technik und Naturwissenschaft)と協働して、デジタルドイツ女性アーカイブが、フェミニズムの記憶にかかわる史資料をデジタル化することで長期の史料保存を行うというものです。そのプロジェクトは、まずベルリンのヘレーネ=ランゲ文書館から始めるとのことです。

 記事には、ヘレーネ=ランゲ文書館に所蔵されている史料の例も掲載されていて、興味深いです。

 見出しは、「歴史を長期的に保存する」、「基礎研究を持続的に可能にする」、「運動史を可視化する」というもので、いずれも歴史学のもつ力強いメッセージになると思います。