浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ヘンリエッテ・オーバーミュラー=ヴェネダイについて――ドイツ連邦文書館より

 ドイツ連邦文書館では、2023年から1848・49年革命の125周年という企画を継続的に進めていますが、ヘンリエッテ・オーバーミュラー=ヴェネダイという女性運動家を取り上げる講演が、2024年4月18日に開催されました。

 

 

 断固とした、そして「熱狂的」な民主主義者で、一途な革命家として紹介されています。

 

 解説文の冒頭を要約します。

 1848・49年革命以前から、政治活動を行なっていた彼女は、警察の監視下に置かれていました。革命期には、ドゥアラッハで革命的女性協会を設立し、1849年に短命のバーデン共和国の防衛に積極的に参加しました。その関与で、反逆罪に問われ、拘禁刑を受けました。1854年にかつてのフランクフルト国民議会議員であったヤーコプ・ヴェネダイと再婚し、彼の活動を支えたといいます。1860年代には、ドイツの女権運動の形成に関わり、国際組織 Association internationale des femmes (国際女性協会)の会員になり、また多くの雑誌に編集に携わりました。

 

 彼女については、Deutsche Biographie にも掲載されています。