ローザ・ルクセンブルク財団のSNSより、2020年12月14日に ”BARAZANI.berlin” というウェブサイトが立ち上がったという知らせが発信されました。そのリンク先はこちらです。
このウェブサイトのタイトルを訳すれば、「バラザニ・ベルリン――植民地主義と抵抗のフォーラム」となるでしょう。"barazani"(バラザニ)という言葉はスワヒリ語で「集会」や「フォーラム」、さらには「判決」や「裁判権」のことを意味するそうです。
きっかけはベルリン王宮跡地に2020年12月に開館した複合文化施設「フンボルト・フォーラム(Humbolt Forum)」です。「バラザニ・ベルリン」は、このベルリン王宮の外観を再建するプロジェクトが、当初から活動家や芸術家、あるいは研究者などから植民地主義の継続であると批判されており、また現在の社会への否定的影響が懸念されていると主張しています。
「バラザニ・ベルリン」というプロジェクトは、これに対抗するための脱植民地主義的な視点をもった芸術実践です。このウェブサイトには、このプロジェクトの解説、経緯、関連するこれまでの取り組みの記録、企画展へのリンクが貼られています。
ドイツ語版だけではなく、各国語に翻訳可能になっており、日本語でも読むことができます。機械的に翻訳されているので、ちょっと意味が通じないところもありますが、大意を理解するうえでは問題ないでしょう。すごい時代になりました。