浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ロシアによる対ウクライナ戦争によせたドイツ語圏の反応について

 もうだいぶ時間が経ってしまった情報もありますが、ロシアによる対ウクライナ戦争についてのドイツ語圏の反応について、ローザ・ルクセンブルク財団や左派系メディアのジャコバン(Jacobin)誌などに掲載された論説をメモしておきます。

 

 まず、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトからです。

 2022年3月21日、に掲載された論説で、ウクライナ独立を20世紀史から回顧しています。タイトルは、「忘れられたウクライナ独立の歴史――騒乱の20世紀への回顧」という趣旨です。

 

 

 ちなみに、英語版はこちら

 

 4月8日、ロシアにある15の国際的な非営利団体が閉鎖に追い込まれましたが、アムネスティ・インターナショナルヒューマン・ライツ・ウォッチなどと並んで、ローザ・ルクセンブルク財団モスクワ事務所も同様に閉鎖されました。以下、ローザ・ルクセンブルク財団のメッセージです。

 

 

 その関連記事が、ドイツ語圏の左派系メディア nd 紙に掲載されました。

 

 

 時間が前後しますが、4月19日、ウクライナ問題についてのローザ・ルクセンブルクの思想を振り返る論説が掲載されました。

 

 

 また、オンライン雑誌 LUXEMBURG の2022年5月号に、この戦争によってロシアで左派が分裂している状況において、共通路線の必要性を訴える論説です。タイトルは、「困難な条件のもとで」という意味です。

 

 

 次に、ドイツ語圏の左派系メディア Jacobin 誌に掲載された論説です。

 こちらは2022年3月25日付の論説で、NATO批判を欠いた議論を批判しています。「帝国主義は決して去っていない」という趣旨のタイトルです。

 

 

 また、4月14日に、「左翼は絶えず反戦だった」という意味のタイトルの論説が掲載されています。軍国主義に対する左翼の抵抗の歴史を振り返っています。

 

 

 これはドイツ語圏ということではないですが、評判になったので、最後にメモしておきます。ニュー・レフト・レビューの133/134号(2022年1月・4月合併号)に掲載された「破局に向かって」というタイトルのインタビューです。

 

 

【2022年6月3日追記】

 2022年5月11日、「現在の歴史(Geschichte der Gegenwart)」のウェブサイトに、ウクライナ戦争での写真の役割についての論説が掲載されました。