2022年10月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ナチズムと『国民社会主義』――二つの基本概念の波乱に満ちた歴史」というオンライン冊子が掲載されました。PDF版を自由にダウンロードできます。
この冊子の解説ページによれば、ロシアによる対ウクライナ戦争のなかで、プーチン大統領がウクライナを「脱ナチ化」すると宣言したことで、「ナチ」や「ファシスト」という言葉があふれていると述べています。そのうえで、「ナチズム」、「国民社会主義」、そして「ファシズム」が今日ではたんなる罵倒の言葉になってしまい、その意味が失われていると批判しています。
この冊子は、こうした歴史概念の精査を欠いた論難が蔓延する時代に抗して、ナチズムと国民社会主義の概念について、その歴史的起源と意味内容を振り返って考察するものです。