浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

ドイツ史|ジェンダー

ラーフェンスブリュック強制収容所とレズビアン女性について――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年1月24日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、「ラーフェンスブリュック強制収容所におけるレズビアン女性」というタイトルのインザ・エッシェバッハさんによる講演録画が公開されました。 Lesbische Frauen im Konzentrationslager Ravensb…

Zeithistorische Forschungen(現代史研究)の男性史特集

Zeithistorische Forschungen(現代史研究)という専門誌の第18巻第3号(2021年)は「男性史」特集です。何かの拍子でたどり着きました。ここにリンクを貼っておきます。 Zeithistorische Forschungen, Online Ausgabe, 18 (2001), H. 3, https://zeithistor…

ドイツ女性参政権特集――i.d.a.より

30以上の女性・レズビアンに関する文書館・図書館・資料館の連合組織である i.d.a.(Dachverband deutschsprachiger Lesben-/Frauenarchive, -bibliotheken und -dokumentationsstellen)のホームページに、1919年1月19日、ドイツでの国民議会選挙ではじめて…

フェミニズム・トークとデジタル暴力に対するパフォーマンス――デジタルドイツ女性アーカイブより

だいぶ前になりますが、2022年11月25日の「女性に対する暴力撤廃の国際デー」に合わせて、デジタルドイツ女性アーカイブでは、「フェミニズム・トークとデジタル暴力に対するパフォーマンス」と題したイベントが開催され、その様子がYouTubeで配信されました…

第一次世界大戦における戦時動員の神話――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年11月11日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページに、「戦時動員の神話」というタイトルの論説が掲載されました。 Digitalisat des Monats: Mythen der Mobilisierung, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 11. November 2022. リード文は、…

東フェミニズムは存在するか――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年11月9日、デジタルドイツ女性アーカイブに、「東フェミニズムは存在するか」というタイトルの記事が掲載されました。 Gibt es einen Ostfeminismus? in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 9. November 2022. リード文を紹介します。 1989年11月9日、…

ライプツィヒ権威主義研究――ハインリヒ・ベル財団より

2022年11月9日、ライプツィヒ権威主義研究の2022年版が、ハインリヒ・ベル財団のウェブサイトに掲載されました。 Leipziger Autoritarismus-Studie 2022, in: Heinrich-Böll-Stiftung PDF版が自由にダウンロードできます。テーマは「不確かな時代における権…

フェミニズムと音声・映像資料――ドイツ語圏のレズビアン・女性文書館・図書館・資料館連合組織 i.d.a. より

10月27日は世界視聴覚遺産の日ということで、30以上のレズビアンおよび女性に関する文書館・図書館・資料館の上部組織である i.d.a. (Dachverband deutschsprachiger Lesben-/Frauenarchive, -bibliotheken und -dokumentationsstellen)のホームページに、…

女性運動関係文書館・図書館横断検索サイトMETA創設10周記念によせて――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年10月10日、デジタルドイツ女性アーカイブのホームページに、ドイツ語圏を中心に女性運動に関わる文書館・図書館の横断検索サイト META の創設10周年を記念する記事が掲載されました。 META feiert Jubiläum, in: Digitales Deutsches Frauenarchiv, 10…

東ドイツ時代のモードから過去の多様性を問う映画――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年10月6日より、ドイツで上映開始された In einem Land, das es nicht mehr gibt(もう存在しないある国で)の紹介記事が、デジタルドイツ女性アーカイブに掲載されました。 Subkultur & Modeszene: Untypische DDR-Bilder auf großer Kinoleinwand, in:…

オルガ・ベナリオ・プレステスについて

フェアブレッヒャー出版社の近刊書『オルガ・ベナリオ・プレステス――伝記的アプローチ』を紹介します。 Anita Leocádia Prestes, Olga Benario Prestes: Eine biografiische Annäherung, Berlin: Verbrecher Verlag, 2022. Aus dem Portugiesischen vom Cole…

エクスプレス誌について――社会主義的経営・組合事業のためのドイツ語ジャーナル

『エクスプレス――社会主義的経営・組合事業のための新聞』という月刊誌を知りました。 express: Zeitung für sozialistische Betriebs- und Gewerkschaftsarbeit 自己紹介欄によれば、この雑誌は、1962年に前身となる express international が設立され、197…

HerStory――女性史のためのドイツ語ポッドキャスト

以前にこのブログでも、一部の放送を紹介した気がしますが、歴史上の女性を紹介するドイツ語ポッドキャスト、HerStory へのリンクを貼っておきます。 HerStory 最新の放送は、スペイン人征服者コルテスの通訳を担った女性、マリンチェについてです。これまで…

Lost Woman Art――絵画史を書き直すフェミニズム的ウェブサイト

あるSNSで、シャルロッテ・ザーロモン(Charlotte Salomon, 1917-1943)という女性画家のことを知りました。 ナチ支配から逃れてフランスのコート・ダジュールで亡命生活を送った彼女は、その18ヵ月の間に、1300以上のグワッシュ画を描きました。その略歴と…

女性の権利・平和運動家マリアンネ・コンツェへのインタビュー動画――ローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトより

2022年5月13日に撮影されたマリアンネ・コンツェさんへのインタビュー動画がローザ・ルクセンブルク財団ウェブサイトで公開されています。 Marianne Konze – Frauenrechtlerin, Friedensaktivistin, Kommunistin, in: Rosa-Luxemburg-Stiftung YouTubeでのイ…

イェナ大学ジェンダー史講座の抹消をめぐって――nd紙より

2022年9月26日、ドイツ語圏の左派系オンライン紙 nd に、イェナ大学のジェンダー史教授職が、デジタル人文学に置き換えられる予定となった経緯を探るインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「大学政策――巻き添えとしてのジェンダー研究」です。 Tanja…

西ドイツの女性平和運動について――デジタルドイツ女性アーカイブより

少し前の記事になりますが、2020年3月3日に、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブページに「西ドイツ女性平和運動(WFFB)」と題した紹介記事が掲載されました。 Helke Dreier: Westdeutsche Frauenfriedensbewegung (WFFB), in: Digitales Deutsches Frau…

ミレーネ・イェセンスカについて――アーロルゼン・アーカイブズより

少し前の記事ですが、2021年10月8日、ナチズムによって迫害された犠牲者・生存者に関する史資料を収集・保管する活動に取り組むアーロルゼン・アーカイブズのホームページに、「ミレーネ・イェセンスカ――ジャーナリスト、フェミニスト、レジスタンス闘士」と…

マルゲリータ・フォン・ブレンターノについて

2022年9月9日、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイトに、マルゲリータ・フォン・ブレンターノを紹介する記事が掲載されました。 Susan Neiman, Politik, Marxismus und Universiätsreform: Die Philosophin Margherita von Brentano (1922 – 1995) , in…

フェミニズム図書館MONAliesAの研究プロジェクトについて――デジタルドイツ女性アーカイブより

ドイツ・ザクセン州の都市ライプツィヒに女性とジェンダーをテーマにしたフェミニズム図書館 MONAliesA Leipzig があります。2022年9月1日、その図書館が進めるデジタルドイツ女性アーカイブの研究助成プロジェクトについての紹介が掲載されました。 Scheidu…

1970・80年代ドイツにおける新しい女性運動とナチ加害女性との関係――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年8月16日、デジタルドイツ女性アーカイブのウェブサイトに、「誰もが知らなかったのか――新しい女性運動とそのナチ加害女性との関係」という趣旨のタイトルで、女性教育センター・デンクトロイメ(Frauen*bildungszentrum DENKtRÄUME)が、このアーカイ…

ヴァイマル期ドイツの議会制民主主義をジェンダーの視点から読み解く往復書簡集

2022年8月26日、ドイツ語圏の歴史系総合ポータルサイト H-Soz-Kult で、1919年から1925年までに、フランクフルト・アム・マインで住んだ夫妻、ヨハンナ・テッシュとリヒャルト・テッシュの往復書簡集についての書評が掲載されました。ジェンダー史の視点から…

ナチズムに抵抗した女性たちについてのウェブサイト

"Antifaschistinnen aus Anstand(良識をもった反ファシズム女性たち)" という名前のプロジェクトを知りました。これは、ナチズムによる政治的・社会的な「強制的同質化(グライヒシャルトゥング)」に様々な方法で抗った女性を記憶する取り組みです。 Frau…

デジタルドイツ女性アーカイブの新しいポッドキャスト番組

2022年5月3日、デジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv)の新しいポッドキャスト番組の開始が、同ウェブサイトで発表されました。 Listen to the Archive: Der neue DDF-Podcast ist online! | Digitales Deutsches Frauenarchiv, …

カタリーナ・オグントイェさんについて

備忘録です。 2022年5月30日、歴史家・活動家・著述家カタリーナ・オグントイェさんが、ドイツにおけるアフリカ人およびアフリカ系ドイツ人の平等と文化間交流への参加のために長年にわたって尽力し、人種主義、性差別主義、同性愛差別主義に対峙してきたこ…

ライプツィヒ市の女性史の取り組み――200名の歴史上のライプツィヒ女性のポートレート集

ライプツィヒ市のホームページに「女性が歴史をつくる――ライプツィヒの女性ポートレート集」という特設サイトが公開されていることを知りました。以下は解説文へのリンクです。 Frauen machen Geschichte - Leipziger Frauenporträts - Stadt Leipzig 15世紀…

女性運動雑誌をデジタルで発見する――デジタルドイツ女性アーカイブより

2022年6月9日、デジタルドイツ女性アーカイブ(Digitales Deutsches Frauenarchiv、DDF)のウェブサイトに、「女性運動雑誌をデジタルで発見する」というタイトルの記事が掲載されました。 Barbara Günther (2022) Zeitschriften der Frauenbewegung digital…

エリーザベト・ハウプトマンについて

2022年6月20日は、エリーザベト・ハウプトマンの生誕125周年とのことです。ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで知りました。彼女の経歴については、FemBio からどうぞ。 Paula Hanssen, Elisabeth Hauptmann, in: FemBio. Frauen.Biographieforschung. 上記の…

マルゴット・ホイマンを語る――Geschichte der Gegenwartより

2022年6月12日、ドイツ語圏の歴史学系ウェブサイト、Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)にホロコースト生存者マルゴット・ホイマン(Margot Heuman)を語る3人の歴史家による討論「マルゴット・ホイマンの素晴らしい人生――劇場、ホロコースト、クイア史…

全ドイツ女性教師協会(ADLV)について――デジタルドイツ女性アーカイブより

今年5月27日、デジタルドイツ女性アーカイブのSNSで、この日がドイツ女性教員の全国組織、Allgemeiner Deutscher Lehrerinnen Verein (ADLV) の創立日ということを知りました。 同協会は、1890年にテュービンゲンのフリードリヒスローダで発足しました。ナチ…