浅田進史研究室/歴史学

研究・教育・学会活動ノート

歴史教育

「植民地主義の終焉」――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

このブログでは、ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャストRosalux Historyに投稿された音声放送を紹介してきました。今回は、第17回「植民地主義の終焉」についてです。以下のリンク先から視聴できます。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Stiftung…

カティンの森事件の記念碑について――360citiesより

カティンの森事件記念碑が 360cities という360度オンライン都市体験ウェブサイトで見学できることを、ローザ・ルクセンブルク財団のSNSで知りました。 Katyn Memorial. The altar group of Polish part 360 Panorama | 360Cities 雪のなかで、ちょっとわか…

ヴァイマル共和国の「選挙マラソン」――ドイツ連邦文書館より

ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、ヴァイマル共和国時代の選挙を「マラソン」という比喩で学ぶページ「ヴァイマル共和国の選挙マラソン――民主主義の勃興から共和国の解体まで」が掲載されました。 Wahlmarathon in der Weimarer Republik: Vom Aufbruch in…

「黒人とドイツ人」――ドイツ連邦政治教育センターより

2022年3月に刊行されたドイツ連邦政治教育センターの雑誌、APuZ、すなわち Aus Politik und Zeitgeschichte(政治と現代史から)は、「黒人とドイツ人」特集です。ウェブサイトからフリー・ダウンロードできます。"Kostenloses Pdf"をクリックしてください。…

国際女性デーに寄せたデジタルドイツ女性アーカイブのYouTube動画

2022年3月8日は国際女性デー111周年ということで、デジタルドイツ女性アーカイブは、5分34秒の動画「3月8日の国際女性デー――歴史と今日的意味」をYouTubeにアップしました。 Internationaler Frauentag am 8. März: Geschichte und heutige Bedeutung, in: D…

Gedenkort-T4――ナチ「安楽死」犯罪に関するウェブサイトについて

Gedenkort-T4は、ベルリンのティーアガルテン通り4番地で行われたナチによる「安楽死」殺人の犠牲者を祈念し、その歴史についての情報を発信するオンライン・サイトです。2011年以降、このサイトは設置されているとのことです。 T4 Gedenk- & Informationsor…

ヴァイマル共和国時代のドイツ社会学について――Archivportal-Dより

ドイツ文書館総合ポータルサイト Archivportal-D の "Im Blickpunkt(視点のなかで)" というオンライン史料展示企画のなかで、ヴァイマル共和国時代のドイツ社会学をテーマとした論説が掲載されました。 Sebastian Klauke, Soziologie in der Weimarer Repu…

ドイツの歴史教科書会社ヴォッヘンシャウ・フェアラークのサイト

1949年に設立された政治・経済・地理・歴史分野の教科書会社ヴォッヘンシャウ・フェアラーク(Wochenschau Verlag)の歴史教科書のサイト(Geschichte unterrichten)を訪問しました。 Geschichte unterrichten 最近の刊行物として、「ドイツ史のなかの過激…

2010年1月27日、ドイツ連邦議会でのポーランド人歴史家ティッチのゲスト・スピーチ――ナチズムの犠牲者を悼んで

ドイツ連邦議会のウェブサイトに、ゲスト・スピーカー一覧のページがあります。 Deutscher Bundestag - Reden ausländischer Gäste im Plenum des Deutschen Bundestages その一つとして、2010年1月27日に行われたナチズムの犠牲者を悼むために、招待された…

作業部会「民主主義の歴史の場」からの小冊子

Gegen Vergessen - Für Demokratie(忘却に反対し、民主主義に賛成する)という協会のホームページに、 Orte der Demokratiegeschichte(民主主義の歴史の場)という作業部会用の3冊の小冊子がアップされています。いずれもフリー・ダウンロードできます。 …

Z世代とナチズム――ターゲスシュピーゲル紙より

2022年1月25日、ベルリンの日刊紙『ターゲスシュピーゲル(Tagesspiegel)』オンライン版に、「Z世代とナチズム――若者は親よりもナチ期に関心がある」というタイトルの論説が掲載されました。 Christoph David Piorkowski, Generation Z und Nationalsoziali…

ナチ期のベルリンでユダヤ系の人びとを救ったアラブ人ネットワークについて――ターゲスシュピーゲル紙のインタビュー記事より

2017年10月19日付のベルリンの日刊紙ターゲスシュピーゲル紙のウェブサイトに、「あるユダヤ系女性を救ったムスリム」というインタビュー記事が掲載されました。 Johannes C. Bockenheimer, Berlin während des Holocausts: Der Muslim, der eine Jüdin rett…

ウェブ事典「赤いウィーン」について

戦間期のウィーンは、「赤いウィーン(Das rote Wien)」として知られています。この期間のウィーンの変化は、1934年にナチズムによって民主主義が崩れ去るまで、築き上げた社会民主主義勢力の成果と理解されています。 ちょっとした機会から、「赤いウィー…

ナチ親衛隊によるルンブラでの虐殺――ドイチュラントフンクより

1941年11月30日と同年12月8日、ラトビアのリガ近郊に位置するルンブラの森で、2万7500人のユダヤ系の住民がドイツのナチ親衛隊と警察部隊によって射殺されました。その80周年を機に、2021年12月8日、ドイチュラントフンクのウェブサイトに特集記事が掲載され…

ナチ・ドイツ「全国収穫感謝祭」の過去を記録するビュッケベルク記録・学習施設について

2021年11月25日、北ドイツ放送(NDR, Norddeutscher Rundfunk)のウェブサイトに、ナチ・ドイツの「全国収穫感謝祭(Reichserntedankfest)」(あるいは「帝国収穫感謝祭」)の地となったハーメルンのビュッケベルク(Bückeberg)に、記録・学習祈念施設の設…

現代奴隷制の世界地図――ローザ・ルクセンブルク財団より

2021年11月、ローザ・ルクセンブルク財団のウェブサイト、『奴隷化図説――強制労働と搾取についてのデータと事実(Atlas der Versklavung: Daten und Fakten über Zwangsarbeit und Ausbeutung)』という冊子の紹介記事が掲載されました。リンク先はこちらで…

マーカス・レディカー「下からの歴史」を語る――Counter Punchより

2021年11月9日、オンライン上で論説を掲載するカウンター・パンチ(Counter Punch)誌に、歴史家・作家・活動家マーカス・レディカー(Marcus Rediker)へのインタビュー記事が掲載されました。タイトルは「下からの歴史を書くことについて(On Writing Hist…

フリッツ・トビアス関係資料のオンライン公開――1933年2月ドイツ国会議事堂放火事件との関わりで

昨日の経済史講義で、ドイツ国会議事堂放火事件について触れました。ちょうどドイツ連邦文書館より、フリッツ・トビアス氏(Fritz Tobias, 1912-2011年)関係資料のデジタル化と大部分のオンライン公開についての記事を知りました。 Digitalisierung der "S…

「11月革命」――ローザ・ルクセンブルク財団歴史ポッドキャストRosalux Historyより

このブログでは、ローザ・ルクセンブルク財団の歴史ポッドキャストRosalux Historyに投稿された音声放送を紹介してきました。今回は、第12回「11月革命」です。以下のリンク先から視聴できます。 Rosalux History - Rosa-Luxemburg-Stiftung リード文では、…

「ドイツ統一、ドイツの多様性――10月3日のための新しい語りへの探求」について

これまで何度か、ドイツ語圏の歴史系ウェブサイト Geschichte der Gegenwart(現在の歴史)に掲載された論説を紹介してきました 。 ありがたいことに、前回紹介したジェノサイド研究者A・ディルク・モーゼス(A. Dirk Moses)さんの論考は、文章だけでなく、…

ローザ・ルクセンブルク理解のために――zeitgeschichte | onlineより

2021年4月27日、「ルクセンブルクへの中傷、あるいはパブリック・ヒストリはどれだけ不正確であるこことが許されるのか」という意味のタイトルを掲げた論説が掲載されました。 Dominik Rigoll/ Nikolai Okunew: Lästern über Luxemburg ... oder, wie ungena…

ベルリンから強制収容所へ――80年前を振り返るオンライン記事について

グルーネヴァルト駅の17番線は、おそらくベルリンから強制収容所へ移送される最も有名な場所です。そのような一文から始まる記事が、2021年10月18日、rbbというベルリンのラジオ局のウェブサイトに掲載されました。 Matthias Schirmer, Von wo aus Berliner …

ミュンヒェンの女性運動を想起する記念碑を――Hypothesesより

今年のドイツ歴史家大会のテーマは「解釈闘争(Deutungskämpfe)」です。このテーマにハッシュタグ(#)をつけて、歴史学関係の各ブログで論説を掲載する「ブログパレード」が取り組まれました。 その一つに、ミュンヒェンに、ドイツ最初の女性運動の民主主…

Memoria, 48(09/2021)――アムステルダムのホロコースト・ネーム・モニュメントより

メモです。 オランダのアムステルダムにあるホロコースト・ネーム・モニュメントが発行する機関誌 MEMORIA が公開されています。 Memoria, No. 48 (09/2021) 内容は以下の通りです。 KL Plaszow. An Interview about the New Space of Memory in Cracow Holo…

「マルタ・ヒラースは誰だったのか」――匿名ベストセラー『ベルリンのある女性』をめぐって

2021年9月22日、Hypothesesというサイトに、「マルタ・ヒラースは誰だったのか」という論説が投稿されました。 Manuela Ostermeier: Wer war Marta Hillers? Kontroversen zum Bestseller „Eine Frau in Berlin“ von Anonyma, in: Hypoteses, 22. September …

ステファン・テマーソン&フランツィスカ・テマーソン「ヨーロッパ」――ナチに略奪された映画作品とその返還について

2021年9月21日、ドイツ連邦文書館のウェブサイトに、ステファン・テマーソンとフランツィスカ・テマーソンが1931・32年に製作した前衛映画「ヨーロッパ」が、パリでナチによって押収されてから80年後にその相続人に返還された、というニュースが掲載されまし…

エリック・ホブズボームのドキュメンタリー映像――London Review of Booksより

2021年4月8日、London Review of Books のYouTubeチャンネルから、エリック・ホブズボームのドキュメンタリー映像がアップされました。 Eric Hobsbawm: The Consolations of History, in London Review of Books - YouTube, 8. April 2021. 幼少期からの彼の…

ベルリンの極右に関するメディア・アーカイブ=教育センターapabizについて

apabiz(antifaschistisches pressarchiv und bildungszentrum berlin e.V.)というベルリンの反極右・反ネオナチ監視を目的としたメディア・アーカイブ=教育センターを知りました。そのホームページはこちらです。 apabiz: antifaschistisches pressearchi…

「ヴァイマルに対する暴力」――現代史オンラインのメディア・展示プロジェクト

2021年8月24日、「現代史オンライン(zeitgeschichte | online)」のホームページに、「ヴァイマルに対する暴力」というメディア・展示プロジェクトについての紹介論説が掲載されました。 Martin Sabrow: Gewalt gegen Weimar. Ein Medien und Ausstellungsp…

コンラート・ドゥーデンについて――ドイツ連邦文書館ウェブサイト記事

ドイツ語辞書といえば、ドゥーデン(Duden)です。 Duden | Sprache sagt alles. ドイツ語正書法の基になった辞書を執筆したコンラート・ドゥーデン(Konrad Duden)は、1911年8月1日に亡くなりました。ドイツ連邦文書館ウェブサイトでは、10年前の2011年、…